『知の教科書 フーコー』
桜井 哲夫 20010510 講談社,206p.
■桜井 哲夫 20010510 『知の教科書 フーコー』,講談社,206p. ISBN-10:4062582082 ISBN-13:978-4062582087 \1575 [amazon] w/fm05
■内容(「BOOK」データベースより)
知の考古学者、フーコー。そのまなざしは、「主体」「権力」「自己」「性」の根元へと向けられる。いかにして人は服従する主体となるのか、あるいは、言説を形作っている知の様式は時代・文化によりどう変わるのか…。もっとも刺激的な思想家を、やさしく、まるごと理解するための最適教科書。
■出版社/著者からの内容紹介
楽しい「知」の世界へようこそ――
どこから読んでもわかる「フーコー」基礎の基礎。
知の考古学者、フーコー。そのまなざしは、「主体」「権力」「自己」「性」の根元へと向けられる。いかにして人は服従する主体となるのか、あるいは、言説を形作っている知の様式は時代・文化によりどう変わるのか……。もっとも刺激的な思想家を、やさしく、まるごと理解するための最適教科書。
■著者紹介(裏表紙折り返し欄より)
桜井 哲夫(さくらい・てつお)
1949年生まれ。東京外国語大学卒業。東京大学大学院社会科学研究科博士課程修了。
現在、東京経済大学コミュニケーション学部教授。近・現代社会史、現代社会論専攻。
著書に『ことばを失った若者たち』『〈自己責任〉とは何か』『フーコー 知と権力』(以上講談社)、『TV 魔法のメディア』『不良少年』(以上筑摩書房)などがある。
■目次
プロローグ――フーコーのアクチュアリティー
フーコーの生涯と思想
迫りくる戦争の脅威/リセでの苦痛、父との葛藤/エリートが集まる高等師範学校へ/救い主アルチュセール/大学教員資格試験合格/『狂気の歴史』の反響/「人間の終焉」で有名になった『言葉と物』/構造主義と主体性批判/歴史研究の方法を問う『知の考古学』/コレージュ・ド・フランスでのテーマ/権力について考える
フーコー思想のキーワード
1 アルケオロジー
2 ディシプリン(規律)
3 パノプティコン(一望監視施設)
4 主体(スジェ)
5 司牧システム(パストラ)
6 統治性(グヴェルヌマンタリテ、ガヴァーメンタリティ)
7 ビオ・ポリティック(生命を管理する政治学)
8 朋友愛(アミティエ)
三次元で読むフーコー
1 フーコー対サルトル
2 フーコーと愛の共同体
3 フーコーで読む現代日本――『刑務所の中』
4 フーコーとアメリカ
5 ノルマリアンって何だろう
6 フーコーとフランクフルト学派
7 フーコーの日本
知のみなもとへ――著作解題
1 『狂気の歴史』
2 『臨床医学の誕生』
3 『言葉と物』
4 『知の考古学』
5 『監視と処罰――監獄の誕生』
6 『知への意志(性の歴史T)』
7 『快楽の活用(性の歴史U)』
8 『自己への配慮(性の歴史V)』
フーコー最後のメッセージ
自己のテクノロジー/「自身を知るべし」の近代的意味
知の道具箱
フーコーを読むためのブックガイド
フーコーの軌跡――年譜――
■引用
■書評
■言及
橋口 昌治 200908 「格差・貧困に関する本の紹介」, 立岩 真也編『税を直す――付:税率変更歳入試算+格差貧困文献解説』,青土社
*作成:石田 智恵