『深淵へ――精神科医物語〈第2巻〉』
蓮澤 一朗 20010510 批評社,189p.
last update:20110407
■蓮澤 一朗 20010510 『深淵へ――精神科医物語〈第2巻〉』,批評社,189p. ISBN-10:4826503318 ISBN-13:978-4826503310 \1890 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
・「BOOK」データベースより)
謎多き「病い」の深淵に挑んだひとりの若き精神科医の、愛と苦悶に満ちた二十のカルテ。
・(「MARC」データベースより)
「こんな治療に何の意味があったっていうんだ!」。謎多き「病」の深淵に挑んだひとりの若き精神科医の、愛と苦闘に満ちた20のカルテ。「深淵から」に続くシリーズ第2弾。
■目次
11 南国沖縄で遭遇したのは驚異の動物憑き患者、そして彼らを導く本物のユタとの出会い
12 妄想患者は狂っているのではなく苦しんでいるのだ。その切なく誠実な世界の果てにあるものは何か
13 命を賭けた神経症的葛藤(エディプスコンプレックス)。このどこまでも深い胎盤的母子関係に俺は圧倒される
14 アルコール依存症者の家族に秘められたある一つの真実、絶え間なく流れゆく因果で純然たる父娘(おやこ)の絆
15 あるどうにもならなかった死というできごと
16 絶え間ない「残像」が彼女を蝕(むしば)み彼女を苛(さいな)んだ。ある致命的な罪悪が刻印された、哀しき身体の記憶
17 二転三転する自閉症児の治療過程に俺は混乱する。ギリギリまで追い込まれながら生じたある覚悟
18 突如組まれた長期入院患者の退院プロジェクトにおけるある顛末
19 類い稀なるそのタフネスあっぱれ老人、痴呆と診断されてもなお潔かったその生き様
20 虐待死というとり返しのつかない現実と、残された人間はそれでも戦い続けるしかなかった
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:山口 真紀