『「こころ」はどこで壊れるか――精神医療の虚像と実像』
滝川 一廣・佐藤 幹夫 20010421 洋泉社,新書y,238p.
■滝川 一廣・佐藤 幹夫 20010421 『「こころ」はどこで壊れるか――精神医療の虚像と実像』,洋泉社,新書y,238p. ISBN: 4896915305 714 [amazon]/[kinokuniya]/[kinokuniya]
■内容(「BOOK」データベースより)
精神科医は本当に「こころ」の専門家なのか?青少年の不可解で凶悪な事件が起きると、マスコミは精神科医という識者を登場させ、コメントを求める。あれは精神異常=頭がおかしい人間の犯罪だ、と。一般人の不安をなだめるための、この「正常‐異常」の線引きは、あまりにも安易と言っていい。こうした風潮に対し、木村敏・中井久夫の道統を継ぐ練達の臨床精神科医が、「こころ」とはなにかから時代の病態まで、精神鑑定から「脳」と犯罪の問題まで、さらには昨今の青少年の社会的引きこもりから拒食症・過食症・家庭内暴力まで、きわめて今日的な問題に果敢に発言する刺激的インタビュー集。
■目次
序章 「こころ」とはなにか
第1章 「こころ」はどうとらえられてきたのか
第2章 DSMは「分類」のためのマニュアルにすぎない
第3章 精神医療と犯罪
第4章 発病と診断と治療をめぐって
第5章 思春期犯罪の神話はがし
第6章 思春期問題への家族論的アプローチ
終章 「こころ」はどこで壊れるか
■言及
◆立岩 真也 2008- 「身体の現代」,『みすず』2008-7(562)より連載 資料,
↓
◆立岩 真也 2010? 『(題名未定)』,みすず書房