『偶然性と運命』
木田 元 20010420 岩波書店,204p.
Last Update:20100819
■木田 元 20010420 『偶然性と運命』,岩波書店,204p. ISBN-10:ISBN-10:4004307244 ISBN-13: 978-4004307242 \714 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
出版社/著者からの内容紹介
偶然にすぎない出逢いを「運命」だと感じてしまうのはなぜか.この問いは,近代理性主義を克服しようとする知的営為のなかでくりかえし発せられてきた.九鬼周造,ショーペンハウアー,ドストエフスキー,ハイデガー,メルロ=ポンティ等の思索をたどりながら,「偶然性」と「運命」の概念が哲学に与えた衝撃とは何かを考える.
内容(「BOOK」データベースより)
恋人たちはなぜ、偶然にすぎない出逢いに「運命」を感じるのか。その瞬間、二人の内面では何が起きているのか―。この問いを手がかりに、ショーペンハウアー、ニーチェ、ドストエフスキー、ヤスパース、ハイデガー、九鬼周造ら、近代理性主義の克服をめざした思想家がくりかえし思索のテーマとしてきた「偶然性」と「運命」の問題に迫る。
■目次
T めぐり逢いの現象学
めぐり逢いの意識
人間存在の時間構造
めぐり逢い意識の時間性
U 偶然性の概念
この問題を発想したきっかけ
〈偶然性〉のさまざまな意味
〈経験的偶然〉の意味
偶然性の時間性格
V “運命”の思想史
運命の概念の多様性
生と運命
実存の構造としての運命
W 二つの出逢い
スタヴローギンとマトリョーシャの出逢い
コーリャ・クラソートキンとイリューシャの出逢い
〈…と共にあること〉
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:竹川 慎吾 更新:樋口 也寸志