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『感情と看護――人とのかかわりを職業とすることの意味』

武井 麻子 20010315 医学書院,シリーズケアをひらく,277p.


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■武井 麻子 20010315 『感情と看護――人とのかかわりを職業とすることの意味』,医学書院,シリーズケアをひらく,277p. ISBN:4-260-33117-5 2520 [amazon][kinokuniya][kinokuniya][bk1] ※ n04.

■紹介

●仲野 真由美による紹介(20040415)
 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/db2000/0103ta.htm

●編集者・白石正明による紹介

内容紹介

書名:  感情と看護――人とのかかわりを職業とすることの意味
著者:  武井麻子(日本赤十字看護大学・教授)
仕様:  A5版、縦組、並製、280ページ
定価:  2400円+税
発行日: 2001年3月15日  ISBN4-260-33117-5 C3047 Y2400E

 白衣の着方から挨拶の仕方まで、看護の世界にはさまざまなオキテがあります。それらを部外者の立場から茶化したり、揚げ足を取ったりすることは簡単です。しかし、24時間患者の生活に寄り添う看護という職業の性質を考えれば、3交代制勤務をはじめとする一種の集団主義はむしろ自然なことであり、必要なことでさえあります。
 ただ、その「規範」が看護者の行動だけでなく、個々人の感情までをも支配していたとしたらどうでしょう。
「巻き込まれずに共感せよ」――に始まり、
「怒ってはいけない!」――さらには、
「うんざりするな!!」――に至るまで、
看護婦の感情はさまざまな「規則」によってがんじがらめにされています。「どのように感じるべきか」が強制され、やがて「そのようにしか感じなく」なり、ついには燃え尽きていく……もしそうだとしたら、事は重大です。

 本書では、いままで表立って議論されなかった看護という仕事の感情的側面、すなわち「感情労働としての看護」にターゲットを当てて、看護とは何か、ケアとは何かを探ります。この隠された感情に目を向けなければ、「燃え尽き」に代表される看護婦のストレスや苦しみの本質に触れることはできないでしょう。また、頻発する医療事故、最近注目を浴びている「看護婦の犯罪」の深層にも迫れません。
 さらに本書は、それら隠された感情を暴くだけではありません。みずからの感情に気づき、そのことを認め、仲間と共有し、「不確かさ、不思議さ、疑いのなかに居続けられる能力」=《負の能力》に着目しつつ、希望へと向けて稿を閉じます。重いテーマを扱いながら底流には一種の明るさとユーモアが漂っている――これが本書の特徴です。
 東大生時代に看護助手として働いた精神病院で珍獣扱いされたこと、保育所勤務で子どもたちに感情を「開発」されたこと、母子関係に悩む看護学生の体験談、さらにはスティーブン・キング、ボウルビー、ナイチンゲールらの感情生活に至るまで、さまざまな"感情的"エピソードを縦横に駆使して、「人とのかかわりを職業とすること」を大胆に論じた本書は、「おもしろくてタメになる」かつてない看護論考集です。

[編集担当]医学書院看護出版部:白石正明
      TEL 03-3817-5785 FAX 03-5804-0485
      m-shiraishi@igaku-shoin.co.jp
[購入問合せ]医学書院販売部:TEL 03-3817-5657

 ※は生存学資料室にあり


UP:20041111 REV:20080623
感情/感情の社会学 sociology of emotions
看護・看護者(看護婦)
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