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『サバルタンと歴史』

崎山 政毅 20010216 青土社,294p.


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崎山 政毅 20010216 『サバルタンと歴史』,青土社,294p. ISBN-10:4791758684 ISBN-13:978-4791758685 \2520 [amazon][kinokuniya] ※

■内容(「MARC」データベースより)
グラムシの創出した「サバルタン(従属集団)」概念。あらゆる地域・分野へと越境する、植民地以後の歴史研究を、現代思想とつきあわせつつ再検討し、ラテンアメリカ現代史の具体例を通して、新しい「歴史の文体」を構想する。

■目次

文体に抗する「文体」―サバルタン研究の批判的再考のための覚書
内部観測としての歴史記述―諧謔の武装/混成の蜂起‐メキシコ
交渉論―“ピエール・メナールの教訓”から“トレーンの侵入”へ‐チリ
叛乱論―“自由な祖国”と“死”の間隙から‐ニカラグア
出来事論―ミゲル・マルモルの“帰還”‐エル・サルバドル
証言論―明かしえぬ秘密の“前”に‐グァテマラ

■引用
「サバルタン研究 Subaltern Studies」という学際的プロジェクトの烽火があげられてから、早くも二十年が過ぎようとしている。この「サバルタン Subaltern」という言葉をあえて日本語に訳すとすれば、「従属的・副次的(存在)」あるいは「下層の人びと」となるだろう。しかし、「サバルタン」とはあくまで関係のなかで生きるものだとうことをおさえておかなければならない。植民地主義が不可避的に組み込まれた支配がつくりあげ再生産する社会的諸関係において、「従属的・副次的」であり「下層」であることを刻印された人びとに、この言葉は向けられているのである。(p14)

出来事は(支配の)歴史の決定可能性・制御可能性を超えてあらわれうる。
そうした思いもよらぬ出来事、たとえば自然発生的な叛乱の瞬間に生まれる、それまでにはありえなかった「自由」がたしかに存在する、とわたしは信じる。たたかいの渦中にある者は、どのような方向へと事態がすすんでいくかその渦中でわからないまま、あるとき、その場での隣人が見知らぬ人であっても抱擁する腕を広げることに一切のためらいをもたない主体になるような、留保抜きの「自由」の瞬間を経験しうる。(p210)

■書評・紹介

■言及



*作成:櫻井 浩子 
UP:20080708 REV:
身体×世界:関連書籍 2000-2004  ◇BOOK
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