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『トランスナショナル・ジャパン――アジアをつなぐポピュラー文化』

岩渕 功一 20010226 岩波書店,358p.


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■岩渕 功一 20010226 『トランスナショナル・ジャパン――アジアをつなぐポピュラー文化』,岩波書店,358p. ISBN-10:4000241184 ISBN-13: 978-4000241182 \2940 [amazon][kinokuniya] ※ s

■出版社/著者からの内容紹介
90年代以降,日本のポピュラー文化がアジアに流通し,アジアのポピュラー文化が日本に浸透し始めた.日本とアジアの関係はどう再配置され,歴史の記憶はどのような痕跡を刻むか? 日本文化論の流れを批判し,文化消費の実態を調査し,日本文化の匂いと“アジア・テイスト”を解明.アジア・ローカル文化の創成を告げる,メディア研究の冒険.

■内容(「BOOK」データベースより)
90年代、メディアグローバル化の波―アジアのトランスナショナルな時空に、ポップ・ジャパンが融け出した。「アジア回帰」の再演か?新たなアジアン・モダニティーの到来か?アジア各地での綿密な調査と日本でのアジア言説批判を踏まえた東アジアの文脈に即した文化グローバライゼーション研究。

■内容(「MARC」データベースより)
アジア各地での綿密な調査と、日本でのアジア言説を批判的に検討しつつ、「アジア」という想像空間が喚起する日本のトランスナショナルな欲望の解明を試みた、新しい視座でのフィールド研究。

■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
岩渕 功一
1960年生まれ。早稲田大学法学部卒業。’83~93年日本テレビ放送網で営業・報道・制作部門を歴務。ウェスタン・シドニー大学(オーストラリア)で博士課程修了、Ph.D.取得。専門はメディア&カルチュラルスタディーズ、グローバライゼーション・トランスナショナリズム研究。現在、国際基督教大学国際関係学科助教授。本書の元になった論文「Returning to Asia:Japan in the Cultural Dynamics of Globalization,Localization and Asianization」は、オーストラリア・アジア研究学会の2000年度最優秀Ph.D.論文賞を受賞。共著に「変容するアジアと日本」「The New Communications Landscape」「Koreans in Japan」などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

序章 九〇年代―グローバライゼーションのなかのアジア回帰
第1章 「ジャパナイゼーション」再考―グローバライゼーションとローカライゼーションの相克
第2章 ハイブリディズム―世界における日本の文化/文明的意義言説
第3章 ソフト・ナショナリズム
第4章 グローカライゼーション―日本メディア産業の東・東南アジア市場戦略
第5章 文化的近似性・近時性の節合―台湾「日本偶像劇」の受容から
第6章 日本におけるポピュラーアジア消費
終章 アジアン・ドリームワールド

■引用
表紙扉より
 90年代、TV、マンガ、音楽等の日本のポップ・カルチャーが、アジア域内において深く浸透し始めた。同時に、東・東南アジア地域でメディア産業の相互協力が活発化し、他のアジア地域から発信されたポップ・カルチャーが、日本においても新たな展開を見せている。
 それは、アジアを包摂しながらアジアを主導し超越しようと企てる「アジア回帰」の再演を彷彿させるとともに、日本と他のアジア諸国との間の不均衡な関係性を新たに織りなしている。
その一方で、メディアグローバル化の力学が、劣った隣人という日本のアジア認識の誤諺を浮き彫りにしつつある。 アジア各地で、文化の送り手と消費者の双方を調査し、日本におけるアジア言説を批判的に検討しつつ、「アジア」という想像空間が喚起する日本のトランスナショナルな欲望の解明を試みた、新しい視座でのフィールド研究。


*作成:櫻井 浩子
UP:20080901 REV:
社会学  ◇身体×世界:関連書籍 2000-2004  ◇BOOK
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