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『バカのための読書術』

小谷野 敦 20010120 筑摩書房, 189p.


Last Update:20100930
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■小谷野 敦 20010120 『バカのための読書術』,筑摩書房, 189p. ISBN-10:448005880X ISBN-13: 978-4480058805 \714 [amazon][kinokuniya]

■内容

内容(「BOOK」データベースより)
現在、「知」は混迷状態に陥っている。インテリたちはかつてないほど熱心に西洋の新理論の輸入に血道をあげ、難解な言葉と言い回しに身をやつしている。その一方で、有名大学の学生がフランス革命の存在を知らなかったりする。では、この両極の中間に位置する人は、何をどう読めばよいのか。学校は出たけれどもっと勉強したい人、抽象的な議論がどうも苦手だという人。そういう「バカ」たちのために、本書はひたすら「事実」に就くことを指針とし、インチキ現代思想やオカルト学問、一時の流行に惑わされず、本を読み勉強するための羅針盤となるべき一冊である。本邦初「読んではいけない」リスト付き。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小谷野 敦
1962年茨城県生まれ。東京大学文学部英文科卒。同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。1990-92年、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学に留学。学術博士(超域文化科学)。現在、明治大学講師。文芸批評、演劇、歴史、ジェンダー論などフィールドは幅広く、独自の「男性論」を展開。その他、最近では論壇・文壇のもたれ合いへの鋭い批判も行なっている。著書に『新編八犬伝綺想』(ちくま学芸文庫)、『夏目漱石を江戸から読む』(中公新書)、『男であることの困難』『江戸幻想批判』(ともに新曜社)、『〈男の恋〉の文学史』(朝日選書)、『間宮林蔵〈隠密説〉の虚実』(教育出版)、『もてない男』(ちくま新書)、『恋愛の超克』(角川書店)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

序言 バカは「歴史」を学ぶべし

第1章 「難解本」とのつきあい方
 「あなたがバカだからです」事件
 特別頭が良くなくても……
 「ニュー・アカデミズム」はわからん
 科学と、科学でないもの
 日本にもある「『知』の欺瞞」
 難解でなくても面白い
 学問の根幹は歴史である、事実である
 インターミッション@外国語の習得法
第2章 私の「知的生活の方法」
 蔵書派とカード派
 『知的生活の方法』はそんなに悪くない
 図書館、古本屋などの使い方
 新聞の使い方
 雑誌の活用法
 梅原‐益田論争
 辞典、辞書、地図、年表など
 インターミッションA不純な動機の読書
第3章 入門書の探し方
 新書版は必ずしもいい入門書ではない
 「解説」は使える
 「バカだと思われたくない」インテリ病
 経済学「入門」書
 「通俗心理学」は怪しい
 これからは統計学の時代である
 宗教「学」というのもおかしい
 政治学より、政治の歴史を
 インターミッションB女性伝記の楽しみ
第4章 書評を信用しないこと
 日本の書評は褒めすぎ
 「ブックガイド」も凝りすぎ
 読まないでいい本を決める
 本邦初「読んではいけない本」ブックガイド
 インターミッションC知られざる世界
第5章 歴史をどう学ぶか
 「史観」とは何か
 二種類の歴史の書き方
 「面白くない」のはやはり困る
 呉智英は「隠れ左翼」か?
 現代の若者の知能低下について
 歴史小説でも、歴史マンガでもいい
 世界史は概略がわかればいい
 難解でない歴史入門ブックガイド
 インターミッションD入手困難な本
第6章 「文学」は無理に勉強しなくていい
 私は「国語」が苦手だった
 高校の「現代国語」は面白くない
 「小説」というジャンルの機能
 バカもこじらせてはいけない
 名作が名画になることもある
 私家版小説ガイド
 「バカのための年齢、性別古今東西小説ガイド」
 インターミッションE旅のお供の本

終章 「意見」によって「事実」を捩じ曲げてはならない
バカには難しいかもしれないあとがき

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:竹川 慎吾 更新:樋口也寸志
UP: 20100701 REV:20100930
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