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『情報とプライバシーの権利――サイバースペース時代の人格権』

船越 一幸 20010120 北樹出版,258p.


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■船越 一幸 20010120 『情報とプライバシーの権利――サイバースペース時代の人格権』,北樹出版,258p. ISBN-10:4893847880 ISBN-13: 978-4893847881 \2940 [amazon][kinokuniya] ※ s06

■内容(「BOOK」データベースより)
変動めまぐるしい現代インターネット社会の背景を視野に入れ、プライバシーが権利として生成・成熟、変容していく過程を判例、社会心理学・情報空間論などの研究成果を踏まえ、社会的情報伝達手段の変遷をてがかりに動態的に捉えて、平易・簡潔に解説する。

■内容(「MARC」データベースより)
変動めまぐるしい現代インターネット社会の背景を視野に入れ、プライバシーが権利として生成・成熟、変容していく過程を判例、社会心理学などの研究結果を踏まえ、社会的情報伝達手段の変遷を手がかりに動態的に捉えて解説。

■目次

第1章 情報と人格権
第2章 情報空間とプライバシー
第3章 プライバシーの権利
第4章 サイバースペースと人格権
第5章 財産権としての個人情報と自己情報コントロール権
第6章 プライバシー権の法的位相と座標軸の移動
第7章 人格権の論点

■引用
”その人がその人であるためには奪うことのできない個人の属性”は、社会生活の中で、”千差万別な個性”として現れる。一方、それぞれ異なる個性にもかかわらず、生物として、人が1個の受精卵が細胞分裂を繰り返し、約60兆の細胞からなる成体に発育する過程は、誰でも同じように遺伝情報の働きに依拠している。そこには基本的に個体差はない。
 同様に、千差万別な個性も、人として各人に共通する何かに支えられて初めて開花するといってもいい。その意味で、人格権を考察する際に、法学とともに他の学問領域の知見・実験・観察の成果を用いて、人間生を多角的に捉えることが可能である。(p30)

こんにち、プライバシーあるいはプライバシーの権利という言葉は日常生活において広く使われているにもかかわらず、その内容が必ずしも明確になっているとはいえない。ニュアンスの相違はあるものの法学の領域においては、@伝統的プライバシー権の「そっとしておいてもらう権利」、Aアメリカで顕著なグリスウォルド事件判決(1965)以来の「自己決定権」、Bそして、個人情報の商品化が顕著になるにつれて自己情報コントロール権を軸とした「情報プライバシー権」の三つの側面で語られることが多い。(p50)


*作成:櫻井 浩子
UP:20080901 REV:
安全・セキュリティ  ◇身体×世界:関連書籍 1980'  ◇BOOK
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