『勝者の代償――ニューエコノミーの深遠と未来』
Reich, Robert 2001 The Future of Success : Working and Living in the New Economy, Vintage Books
=200208 清家 篤訳,『勝者の代償――ニューエコノミーの深遠と未来』,東洋経済新報社,251p.
■Reich, Robert 2001 The Future of Success : Working and Living in the New Economy, Vintage Books=200208 清家 篤訳,『勝者の代償――ニューエコノミーの深遠と未来』,東洋経済新報社,251p. ISBN-10: 4492222235 ISBN-13: 978-4492222232 \3990 [amazon]/[kinokuniya] p0601
■内容紹介
消費者市場主義時代の幕開けで、労働者にとって過酷な社会になりつつある。米国社会を分析し、勝者であり続けるために何を犠牲にすべきかという問題を解き明かす。
内容(「BOOK」データベースより)
競争の果てにたどりつく地に私たちが望む“新しい生活”はあるのか。クリントン政権時の労働長官が描くコミュニティ、家族、個人の未来。
■引用
「アメリカ人はスローダウンするべきだとの声が、いっせいに高まるのが聞こえる。それにもかかわらず、われわれの多くは、逆にスピードアップしている。われわれはかつてないほど家族を大切にしなければならないと叫んでいる。それなのになぜ私たちの家族は衰退し、家族のきずなはぼろぼろになってしまったのか。子どもの数が減り、あるいは子どもを持たない人が増加し、結婚も減少し、一時的な同棲が増え、食事の用意をしたり悩みを聞いたり相談相手になったり、あるいは子どもの世話をしたりする家族機能の下請けビジネスがますます増殖している。また私たちはコミュニティの美点についてかつてないほど情熱的に語っている。それにもかかわらず、私たちのコミュニティは、似たような所得の人々の集団に分裂している。富む者は壁で囲われ、ゲートで遮断され、貧しい者は孤立し無視されている。」(p.9)
■紹介・言及
橋口 昌治 200908 「格差・貧困に関する本の紹介」, 立岩 真也編『税を直す――付:税率変更歳入試算+格差貧困文献解説』,青土社
*作成:橋口 昌治