『人権の政治学』
Ignatieff, Michael; Gutmann, Amy 2001 Human Rights as Politics and Idolatry,Princeton University Press
=20060615 添谷 育志・金田 耕一,風行社,284p.
last update:20110919
■Ignatieff, Michael; Gutmann, Amy 2001 Human Rights as Politics and Idolatry,Princeton University Press
=20060615 添谷 育志・金田 耕一 『人権の政治学』,風行社,284p. ISBN-10:4938662523 ISBN-13:978-4938662523 \2835 [amazon]/[kinokuniya] ※ wp p
■内容
内容(「MARC」データベースより)
2000年4月に開催された「人間の価値観に関するタナー講義」の記録。講師マイケル・イグナティエフの講義とそれに対する4人のコメンテーターの批判的論評、およびイグナティエフによる応答を収録する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
イグナティエフ,マイケル
1947~。亡命ロシア貴族の末裔としてカナダのトロントに生まれる。トロント大学卒業。ケンブリッジ大学キングズ・カレッジのシニア・リサーチ・フェローになると同時に英国に移住。テレビのプレゼンター、雑誌への寄稿、著作活動を通じて、現代英国を代表するジャーナリストとして活躍する一方で、アカデミズムの世界でも活躍。2005年末、それまで教授として人権論を講じていたハーバード大学を辞し、翌年カナダ下院選挙に立候補、当選
ガットマン,エイミー
プリンストン大学教授(政治学)
添谷 育志
1947年栃木県生まれ。東北大学大学院法学研究科博士課程単位取得。政治学/政治理論/政治思想史専攻。明治学院大学法学部教授
金田 耕一
1957年広島県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得。博士(政治学)。政治学/政治理論専攻。日本大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
序
人権の目的をめぐって――人間の主体的行為能力、消極的自由、生存権、尊厳
人権ミニマリズムの問題点
人権とナショナリズム、人道的介入
人権の基礎づけに関するイグナティエフへの異論
人権と道徳的多元主義
人権には複数の基礎がある
反基礎づけ主義批判、人権に基礎には「尊敬」がある
第一部 本論――政治と偶像崇拝としての人権
T 政治としての人権
人権と道徳上の進歩
人権法制、人権擁護活動、および人権実現の革命
アメリカ例外主義
人権とナショナリズム
人権の限界設定
人権と自己決定
人権、デモクラシー、立憲主義
人権と軍事介入
手段と目的
暴力への応報としての介入
U 偶像崇拝としての人権
イスラムの異議申し立て
アジア的価値観
人権と個人主義
精神的危機
自分とむき合う西洋
第二部 コメント
T 人権を基礎づける
哲学に抗して――理論化されない合意
方法的個人主義
権利、人権、慣習
U PTAその他との論争
V 道徳的想像力と人権
W 相対主義と宗教
実質的な調停――イグナティエフの希薄な普遍主義
道徳的人間学――思慮にもとづくヒューマニズム
手続き上の包括性
国家を越えた協力
宗教を対話に引き入れる
第三部 コメンテーターへの応答
尊厳と主体的行為能力
訳者あとがき
索引
執筆者紹介
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志