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『マクルーハンとヴァーチャル世界』

Horrocks, Christopher 2001, Marshall McLuhan and Virtuality , Totem Books.

=20050426 小畑 拓也訳 『マクルーハンとヴァーチャル世界』,岩波書店



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■Horrocks, Christopher 2001, Marshall McLuhan and Virtuality , Totem Books.
=20050426 クリストファー・ホロックス著 小畑 拓也訳 『マクルーハンとヴァーチャル世界』,岩波書店,  122p, \1500 ISBN-10: 4000270834  ISBN-13: 978-4000270830 [amazon] [kinokuniya]

■著者Christopher HorrocksのKingston Universityにおける紹介ページ
http://www.kingston.ac.uk/~kx23813/research/Horrocks/index.html

■内容紹介
内容(「BOOK」データベースより)
60年代の熱狂から70年代の批判へ、そして忘却から華々しい復権へとめまぐるしく評価の変転をへてきたマクルーハンのメディア論。先駆的とされたマクルーハン思想は、情報革命の現代にいかなる意味をもつのか?ヴァーチャル・リアリティがもたらす感覚的・心理的・社会的影響力をめぐる議論と交差させながら、新たな可能性の方向を探る。

内容(「MARC」データベースより)
メディアはメッセージである…。復権をとげたマクルーハンのメディア論は情報革命の現代にいかなる可能性を開くのか? ヴァーチャル・リアリティがもたらす感覚的・心理的・社会的影響力をめぐる議論と交差させながら検討。

■目次
日本語版によせて

マクルーハンとヴァーチャル世界
 序論――聖者マクルーハン
 マクルーハンを削除する
 マクルーハンの文化経済
 マクルーハン理論の検証――未来予測の問題
 ポストモダニストの原点?マクルーハン以降の理論
 ヴァーチャル世界の理解――マクルーハンと新しいメディアの物語をつなぐもの
 マクルーハンの探査法
 肉体なき人間とつながりを欠くアイデンティティ
 結論――ヴァーチャル・マクルーハン

原注
文献
基本概念

<解説>
マクルーハンを甦らせる方法(吉見俊哉)
読書案内(吉見俊哉)



■引用
太字見出しは作成者による
「テクノロマンティシズム」と「回帰の神話」
マクルーハン流のテクノロジー的ヒューマニズムは、このテクノロマンティシズムの次元の中で考えることができる。

  書き言葉を超えることで、われわれは知覚の完全さを取り戻した。国家や文化という局面ではなく、宇宙的な局面において。われわれは文明を超越し、原始時代に準じた存在としての人間を呼び起こした。

 この宣言はマクルーハンのテクノロジーとメディアの物語は、ロマンティシズム的な統一とか超越とかいったテーマを前提にしているのみか、ヴァーチャルな言説には通常入ってこない決定的な要素を含んでいることを示している。それによって、マクルーハンの仕事は、人口に膾炙した流行のポストヒューマニズムやシミュレーショニズムのテーマと一線を画している。というのは、彼のユニークな視点は、テクノロジーを通して、文字以前の社会的現実へと至る「回帰の神話」にその基礎を置いているからである。彼は電子的(そして、おそらくヴァーチャルな)テクノロジーを、必然的に社会を統一的な集合体へ戻す能力を発揮するものだとしているのである。(pp.47-48)

「メディアはメッセージである」と「利用者」
 このような相対的な死角を抱えているにもかかわらず、マクルーハンの基本命題「メディアはメッセージである」という言葉の力点を、彼のあまり知られていないプロジェクトの方へ移行していくことも可能である。彼が、「あらゆるメディアにおいて、利用者はその内容である」と言っているからである。確かに「利用者」という用語は、インターネット文化の中で、「視聴者」や「聴取者」といった言葉に取って代わったのである。没入のイデオロギーはヴァーチャルな世界の中核にまで食い込み、利用者はインターネットが機能するさいのメディアとなる。(p.69)



*作成者:篠木 涼
UP: 20080915
身体×世界:関連書籍 2005-BOOK
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