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『舛添要一の税金のことが面白いほどわかる本』

舛添 要一 20001214 中経出版,176p.


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■舛添 要一 20001214 『舛添要一の税金のことが面白いほどわかる本』,中経出版,176p. ISBN-10: 4806114197 ISBN-13: 978-4806114192 [amazon][kinokuniya] ※ a07.

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出版/著者からの内容紹介
買い物をすれば5%の消費税、給料からは天引きで所得税、住民税が引かれる、車を持てばまた、税金に悩まされる…。私たちは、至る所で税金をとられているのだが、意外にもその税金に対して無関心でいる人が多いように思われる。私たちの生活に不可欠なものの多くが、税金で維持されていることを考えると、税金は払わねばならないし、その使い途を監視することも重要。
 本書では、レシートや給与明細などを使って、身近な税金について解き明かすと同じに、そこにどんな問題点が含まれているのかを明らかにしていく。これを読むと税金のニュースがわかるようになる。

内容(「BOOK」データベースより)
税金のことで不満に思ったり、ヘンだなと思っていませんか?著者がズバリお答えします。

■目次

第1章 税は政治、政治は税
第2章 レシートに見る税金
第3章 車は税金のかたまり
第4章 マイホームにも税金がかかる
第5章 給料明細が教える税金
第6章 会社をつくるとかかる税金
第7章 親の財産を相続するとかかる税金
第8章 舛添要一の直言 民主主義のための税制改革

■引用

第6章 会社をつくるとかかる税金
 「今や企業が国境を越えて活動する時代です。税制を初めとするビジネス環境が劣っていれば、優良な企業は海外に逃げていきます。1998年度の税制改正より前には、日本の法人課税の実効税率は50%と、諸外国に比べて高かったのですが、現在は40%にまで下がっていますので、その点は評価してよいと思います。」(桝添[2000:138])

第8章 舛添要一の直言 民主主義のための税制改革
 「日本については、今後さらに累進性を緩和するか否かは、慎重に検討して決定すべきだと思います。1983年以降、累進性を緩和してきた結果、確かに上昇志向を持つ人間を増やし、経済を活性化するのには役立ちましたが、その一方で、富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる傾向が強まりました。私は、今以上に貧富の格差が拡大することはよくないと考えますし、アメリカのように国民が豊かな層と貧しい層とに二極分化することには反対です。」(桝添[2000:159])

 「地方分権一括法が施行されましたので[…]課税自主権は強まりました。<0172<[…]ただ、問題は広域的に課税しないと、税金を逃れるために課税対象がよその町に逃げるということも起こりえます。東京都以外の道府県が外形標準課税を入れようとすれば、対象となる企業は他の地方に移るでしょう。東京都の場合、本社機能を東京に置きたい企業が多いからこそ、法人事業税の外形標準化が可能なのです。いずにせよ、地方自治を確立するために財源を確保するという地方の戦いは始まったばかりです。」(桝添[2000:172-173])

■言及

◆立岩 真也 2008-2009 「税制について」,『現代思想』 資料

◆立岩 真也 編 2009 『税を直す』,青土社


UP:20090505 REV:
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