『ぼくのアスペルガー症候群――もっと知ってよぼくらのことを』

十歳の子が初めて語ったアスペルガー症候群の世界。本書で述べられていることは、多くの自閉症やアスペルガー症候群の子どもたちの困難や悩みの経験を代弁している。また、本人やまわりの人が前向きになるために必要な知恵、うまく生きていくためのアイデアがいっぱい盛り込まれている。

Kenneth Hall was diagnosed with Asperger's Syndrome at the age of eight. His early school years had been difficult, as although he is bright and articulate, his behavior could be challenging and easily misread. After his diagnosis, the Local Education Board intervened and provided him with a laptop computer, to encourage him to express himself. This book is the result. Kenneth is in a unique position to describe some of the inner experiences and perceptions of autism in childhood. He has a warm and positive attitude to Asperger's Syndrome which other children will find inspiring. Insights, struggles and joys are recounted vividly in a frank and humorous way. His book is for anyone interested in understanding more about autism, including parents, siblings, teachers and professionals.

日本の読者のみなさんに　（ケネス・ホール）
序文　（ケン・P・カー）
序文　（ギル・ローリー）

第一章　ぼくのこと
はじめに
ぼくとアスペルガー症候群
ぼくの生活について
住んでいるところ
今までの思い出
ぼくが生まれる前／赤ちゃんだったころ／メリーゴーラウンド保育園／小学校／ルドルフ・シュタイナー学校／家でのスクーリング／夢・こわい夢
ぼくのまわりの人たち
ぼくの大好きなもの
世界一好きな動物――サンディー
ぼくの大好きなところ――静かなところ
休暇
ぼくの大好きなこと
読書／遊ぶこと／コンピュータ

第二章　ぼくがちがっているところ
ぼくにはむずかしいこと
おおぜいの人／集中／がまんすること、ほかの人を理解すること／関心／グループの仲間になること／ぐるぐる回ったり飛びはねたりしないで、じっとしていること／決めることと変えること
ぼくがどう感じているか
感覚／痛み／音／髪の毛／味と食べ物／感触
ひとりでいるのが好き
ぼくのアイデア／ぼくの心配ごと
学校には行かない
ぼくの勉強方法／言葉と読書／算数
ちがっていることを、ぼくがどう感じているか

第三章　ぼくの長所
正直さ
性格／ABA（応用行動分析）にこにこマークがもらえそうなこと
ぼくの課題と役に立ったこと
怒り／怒りのセラピー（療法）／言われたとおりにすること／権威を受け入れる／まちがいをすること／はっきりと話すことと、人のじゃまをしないこと／関心を引きたい／感じよくしていること／リラックスすること／水泳／音楽／アート／ちゃんとすること／この本ができるまで／「あのちぢんでいく感じ」

第四章　ぼくが信じていること
贈り物
頭がいいこと
自然／動物／教会と戦い／メディア／ニュース／引力と次元／ASの人たちを理解すること／ASの子どもたちを助けること／タイタニック号／ルール／ASと自閉症／ぼくの将来

本書を読んで　（鈴木正子）
本書を読んで　（高橋和子）
本書を読んで　（ニキ・リンコ）
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