『精神病医斎藤茂吉の生涯』
岡田 靖雄 20001109 思文閣出版,336,16p.
■岡田 靖雄 20001109 『精神病医斎藤茂吉の生涯』,思文閣出版,336,16p. ISBN-10: 4784210563 ISBN-13: 978-4784210565 3150 [amazon]/[kinokuniya] ※ m.
■内容
本書は、斎藤茂吉の日記、手記、書簡により、その生涯をたどったもので、斎藤茂吉を切り口としての、精神科医療史の一断面である。
精神科に関するかれの歌の中からは、その足跡をよりよくしめすとおもわれるものをとっている。
■目次
第1章 精神病医となる
1 医科大学入学まで
少年時代
斉藤紀一という人
開成中学時代
『精神啓微』ほか
第一高等学校時代
2 医科大学の時代
当時の医科大学
医学生としてのかれ
同級生の目にうつったかれ
呉教授の講義
卒業試験
3 巣鴨病院の時代
東京府巣鴨病院
当時の医員など
医員斉藤茂吉
かれの身辺
『卯の花そうし』の世界
帝国脳病院・青山病院
『赤光』、『あらたま』のなかの精神病院
「狂」および「瘋癲」の語
第2章 長崎、そして留学
1 長崎医学専門学校時代
長崎行きの話
石田昇のこと
教授として
交友
その私生活
病い
研究
帰郷
2 留学
ヴィーンまで
ヴィーン大学神経学研究所
ヴィーンまでの研究
ヴィーンでの私生活
ミュンヘン志願
ミュンヘンでの研究
帰路につく
第3章 青山脳病院
1 病院火災から再建へ
病院焼失
松原での病院再建
青山脳病院長となる
いくつかの死
その頃の医業
「茂吉われ」の歌境
2 うちのめされて、いきる
妻との間
うちのめされて
その後の医業
当時の歌から
戦いの影濃く
第4章 晩年
1 疎開
2 のこされた日び
3 斎藤茂吉という人
おわりに
人名・事項索引/初句索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:三野 宏治