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『老いとメディア』

香取 淳子 20001110 北樹出版,333p.


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■香取 淳子 20001110 『老いとメディア』,北樹出版,333p. ISBN-10: 4893847864 ISBN-13: 978-4893847867 \4830 [amazon][kinokuniya]

■内容
「BOOK」データベースより

本書では、高齢者の生活に果たすメディアの機能を明らかにするため、高齢者の一般的な傾向を知るためのアンケート調査と、潜在する問題を発見するためのケーススタディといった性質の異なる二種の実態調査を実施した。先行研究の知見にも触れながら、両調査の結果を詳細に読み解き、高齢者の生活に寄与できるメディア利用を考える基盤を提供する。

「MARC」データベースより

テレビとテレビ以外のメディアや諸活動を比較の対象として、高齢者の情報行動および欲求充足行動を把握し、高齢者の生活に果たすメディアの機能を明らかにして、高齢者の生活に寄与できるメディア利用を提示する。

■目次
    第1章 高齢者とメディア

      第1節 テレビは高齢社会の基幹メディアか?
        1 NHK国民生活時間調査から
        2 テレビを席巻する高齢者視聴者
        3 若者のテレビ離れと高齢者のテレビ依存

      第2節 高齢者にとっての社会とメディア
        1 高齢者のいきがい
        2 高齢者にとっての家族
        3 孤立する高齢者
        4 パーソナルネットワーク
        5 産業化社会と高齢者

      第3節 高齢者のメディア接触研究のパラダイム
        1 初期の高齢視聴者研究
          1 生活実態調査から高齢者視聴者研究へ
          2 日本の初期研究
        2 受けて研究への展開
          1 「利用と満足」研究
          2 「利用と満足」研究の理論的弱点
          3 高齢者視聴者をめぐる日本の「利用と満足」研究
        3 高齢視聴者研究のスタンス
          1 受容過程研究
          2 内容分析研究
        4 高齢者視聴者研究としての「利用と満足」研究
          1 スワンクの批判に対する検討
          2 高齢者視聴者研究としての「利用と満足」研究の有効性

    第2章 高齢者の情報行動
        1 調査のアプローチ
        2 充足内容
        3 調査の概要
        4 分析尺度

      第1節 性差から見た視聴行動
        1 性差による高齢者の類型化
          1 人口構成の性差
          2 国民生活時間調査に見る性差
          3 役割上の性差
        2 性差から見た高齢者の視聴時間とその背景
          1 視聴時間
          2 活動状況
          3 生活背景
          4 生活満足感
        3 マスメディア接触状況に見られる性差
          1 情報源として 2 娯楽源として
          3 充足内容からみたテレビ機能における性差
          4 パーソナリティ特性
          5 学歴
        4 高齢者のメディア接触行動
        5 高齢者にとってのテレビの機能
          1 一人暮らしの高齢者
          2 夫婦家族の高齢者
          3 三世代家族
          4 子夫婦と同居家族
        6 物理距離、心理的距離によるコミュニケーションの構造化
          1 対人関係
          2 マスメディア
          3 対人関係の代替装置としてのテレビ

      第3節 日ごろの活動から見た視聴行動
        1 活動タイプによる高齢者の類型化
          1 学習活動タイプ
          2 趣味活動タイプ
          3 無活動タイプ
        2 視聴時間に反映された高齢者の特性
          1 活動タイプから見た視聴時間
          2 情報源、娯楽源から見た視聴時間
          3 対人接触状況からみた視聴時間
        3 充足内容に反映された高齢者の特徴
        4 活動タイプ別に見たテレビ視聴行動
          1 学習活動タイプ
          2 趣味活動タイプ
          3 無活動タイプ
        5 分析軸としての活動性
      第4節 高齢者の視聴行動の特性、テレビのメディア特性
        1 分析軸との関連で示唆される特性
          1 性別
          2 家族構成
          3 日ごろの活動
        2 視聴行動に影響する要因
          1 視聴行動を促進する要因
          2 視聴動機を強化するテレビのメディア特性
        3 高齢者の視聴行動を動機づける二つのベクトル
          1 コミュニケーションの恒常性維持機能
          2 現実環境の監視機能

    第3章 ケーススタディ

      第1節 インタビューデータからの比較文化分析
        1 大村あきさんのケース
        2 浜田さき子さんのケース
        3 フィリス・ウィドさんのケース
        4 ケイ・バートンさんのケース
        5 高齢女性のメディア接触に見られる特徴

      第2節 絵画解釈から見た心の分析
        1 情報と想像
          1 イラストから与えられる情報
          2 イラストに含まれるバイヤス
          3 イラストに触発されて創られた物語
          4 物語の特徴
        2 問題状況の認識と想像
          1 泣く子からの想像
          2 男女なのか、両親なのか
          3 物語の特性から見た潜在欲求
            1 大村さんの物語特性と潜在欲求
            2 浜田さんの物語特性と潜在欲求
            3 フィリスさんの物語特性と潜在欲求
            4 ケイさんの物語特性と潜在欲求
          4 物語に影響を与えた家族関係
            1 一人暮らしの家族観
            2 家族と同居する高齢者の家族観
          5 高齢女性の心の特徴

      第3節 充足度調査からの情報行動の分析
        1 高齢者のメディア接触行動
          1 生活行動としての機能
          2 充足項目に対する評価
          3 日常の欲求とテレビ視聴
        2 高齢者にとってのテレビの機能
          1 刺激装置としての機能
          2 関係維持装置としての機能
          3 テレビ視聴と潜在欲求

      第4節 高齢者の生活と情報行動
        1 死別後の適応過程 
        2 老化過程タイプ
        3 活動理論か離脱理論か
        4 死に向けての準備
        5 晩節の不安感
        6 老いと死を受け入れる生活文化
        7 居住環境と生活文化
        8 メディアが運ぶ文化
        9 老いを排除するメディア文化 
        10 産業化社会で期待される老いの様式

    第4章 老いとメディア

      第1節 老化のタイプと情報行動
        1 高齢者の生活姿勢と情報行動
          1 多様な存在としての高齢者
          2 老いることと情報行動
          3 無活動タイプの視聴時間についての解釈
        2 老化の類型
          1 自律、他律の観点から
          2 無活動を規定する要因
          3 無活動タイプの三分類
        3 活動的の観点を加えて
          1 活動的、自律タイプ
          2 非活動的、自律タイプ
          3 活動的、他律タイプ
          4 非活動的、他律タイプ
        4 老化の類型と情報行動
          1 老化と「自律―他律」の生活姿勢
          2 老化と情報行動

      第2節 老化と心理的離脱過程
        1 連続理論とフィリスさんのケース
          1 生活行動上の特性
          2 認識の変化とメディア接触の変化
        2 投影法による高齢者の反応特性
        3 老化と心理的離脱過程
        4 心理的離脱過程と文化
          1 マスタリー類型理論による心理反応のスタイル
          2 女性データの非整合性
          3 高齢女性と能動性

      第3節 痴呆高齢者へのアイコンタクト効果
        1 ある高齢女性のケース
          1 ニュース視聴行動
          2 語学番組の特性
          3 ドラマ、バラエティの特性
        2 認識能力の低下と映像技法
          1 映像技法と視覚情報処理
          2 K・Mさんの視聴傾向と視覚情報処理
          3 K・Mさんの視聴傾向と認知情報処理
        3 情報処理能力とコミュニケーション
          1 個体空間とコミュニケーション
          2 映像技法とコミュニケーション
          3 顔の認知とコミュニケーション

      第4節 メディアによる老いの受容と拒否
        1 現代社会への対応行動としてのテレビ視聴
        2 高齢者にとってのテレビ番組
          1 高齢者が好む番組
          2 高齢者が避けたがる高齢者向け番組
          3 高齢者の自己概念とテレビイメージ
          4 ネガティブイメージの拒否
        3 高齢者のテレビメッセージ受容過程
          1 高齢期の自己概念
          2 メッセージの受容過程に影響する自己概念
        4 テレビに潜むエイジズム
          1 テレビが描く高齢者像
          2 きんさんぎんさんのCM起用
          3 若者の高齢者イメージ
          4 エイジズム
        5 エイジズムを生み出す構造
          1 映像メディアとエイジズム
          2 エイジズムとテレビ文化
        6 エイジズムを促進する産業化社会の価値意識

    おわりに
      1 高齢視聴者研究の枠組みとしての「利用と満足」研究の検討
      2 メディアの捉え方
      3 高齢化とメディア技術の進展

    引用・参考文献
    人名索引
    事項索引
■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:三野 宏治
UP: 20100311 REV:
老い  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK

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