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『村山聖名局譜』

羽生 善治・先崎 学 20001130 日本将棋連盟,215p.

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last update:20151231

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■羽生 善治・先崎 学 20001130 『村山聖名局譜』,日本将棋連盟,215p.  ISBN-10: 4819702114 ISBN-13: 978-4819702119 2000+税  [amazon][kinokuniya]

■内容

故村山聖九段が精魂を込めた魅力的で才気あふれる将棋を、羽生善治・先崎学が棋譜に沿って渾身の解説。村山将棋の魅力、真髄に迫る。 羽生をはじめ、大山康晴、米長邦雄、谷川浩司らとの名勝負10局を収録。

■目次

まえがき

ライバルとの初顔合わせ  第1局・羽生 善治 五段 戦
千日手指し直しの大熱戦  第2局・佐藤 康光 五段 戦
大名人に完勝  第3局・大山 康晴 十五世名人 戦
タイトル初挑戦を決める  第4局・米長 邦雄 九段 戦
タイトル戦デビュー  第5局・谷川 浩司 王将 戦
順位戦で谷川を破る  第6局・谷川 浩司 王将 戦
執念の逆転勝ち  第7局・森下 卓 八段 戦
鬼手が炸裂  第8局・羽生 善治 名人 戦
秒読み、深夜の大激闘  第9局・丸山 忠久 七段 戦
一点の曇りなき絶局  第10局・木村 一基 四段 戦

村山将棋の検討を終えて  作戦勝ち、優勢、叩きこみ
村山聖資料編

■関連書籍

◆大崎 善生 20000200 『聖の青春』,講談社 = 20020515 『聖の青春』,講談社(講談社文庫),419p.  ISBN-10: 4062734249 ISBN-13: 978-4062734240 \648+税  [amazon][kinokuniya]

■引用

まえがき

羽生 善治
 今回、改めて彼の将棋を並べてみて感じたことは、実に野性味と闘争心あふれる将棋だなあということだった。
 これは、対戦をしていた時は気づかなかったので、新たな発見だった。
 調べた将棋の中には難解で、はっきりした結論はよく分からないものもあったが、読者のみなさんには盤に棋譜を並べていただいて、 彼の息吹や情念を感じてもらえればとても嬉しい。棋士にとって最後に残るのは棋譜だけなので、こういった形で記録として残るのは重要なことだと思う。
 できることなら本人の解説が入っているのが一番良いわけで、その代役としてきちんとできたかどうかは分からない。
 彼がこの本を見たら何というだろうか。>003>

先崎 学
 故村山聖の生きた歴史や人となりについては、本やTVなどで、少しずつでも公になっているが、肝心の指した将棋の内容となると、 これまで、ほとんど知られることがなかった。
 虎は死して皮を残し、棋士は死して棋譜を残す。棋士にとって棋譜は永劫に残るモニュメントである。 だから、村山聖という一棋士にとって本書の持つ意味は決しておろそかなものではない。
 彼は、体調の変動により、力を充分に出せなかった将棋も多かったが、この本に取りあげた将棋にはそのような内容のものはない。
 理知にあふれた序盤。そして悪くなってからの相手を幻惑させるような怪しげな終盤。 このデジタルとアナログの両極が、彼の将棋の一大特徴であり、その矛盾には、なにか村山という人間の生き方、人生観が投影されているような気にさせる。
 ともあれ彼の将棋は我々二人を唸らせるほどに才気あふれ、魅力的であった。この本を作るのにたずさわれて、光栄なことだと思う。(pp.2-3)
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村山将棋の検討を終えて  作戦勝ち、優勢、叩きこみ

先崎 [……]渋く手を殺し合うとか、そういう棋風ではないからね。渋さはなかった、全く。あの言動どおりだったね(笑)。とにかく叩き切っていくものね、基本的に。
羽生 そうだね。良くても叩き切るっていう棋風。
先崎 良いときにはそれが激しいんだよ、また。あとは、変な筋と言ったら何だけど、細かいところまでよく読むよね。気づくよね。[……]
羽生 角打ち、気合を入れましたって感じだね(笑)。
先崎 そんな感じだよね。彼は、絶局のような将棋が指したかったはずなんですよ、言動を聞いていると。一点の曇りもなくというような。 [……]筋を通していくのが好きだったみたいですね。とにかく「作戦勝ち、優勢、叩きこみ」が理想のような……。
羽生 木村戦以外にもあった?
先崎 米長戦と大山戦などは、近いパターンで。
羽生 あとは佐藤戦。[……]
先崎 したたかでしょう(笑)。
羽生 何ていうのか、出ているでしょう、感じが。
先崎 これも生涯の会心作だね。(p.187)
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■書評・紹介

■言及



*作成:北村 健太郎
UP:20151231 REV:
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