HOME > BOOK >

『個人と国家――今なぜ立憲主義か』

樋口 陽一 20001122 集英社(集英社新書0067A),230p.

Tweet
last update:20151125

このHP経由で購入すると寄付されます


■樋口 陽一 20001122 『個人と国家――今なぜ立憲主義か』,集英社(集英社新書0067A),230p.  ISBN-10: 4087200671 ISBN-13: 978-4087200676 680+税  [amazon][kinokuniya]

■内容

個人、国家、自由、民主、人権、政教分離、そして憲法。 自明のこととして普段なに気なく使っているこれらの言葉の持つ本来の意味を考えながら、個人にとって国家とは何か、憲法とは何かを考えていく。 あらゆる政治体制が「民主」という名において説明される現代において、「民主主義」という言葉は何も語っておらず、個人が個人として尊重される社会を確立するためには、 国家の権力をも制限する立憲主義を再認識して、「憲法」を本気で議論すべきであると著者は説く。

■目次

はじめに

「日本国憲法」御署名原本写真

I 今、私たちにとって「戦後」とは何か?
私たちの戦後半世紀をどう考えるか?
戦前にも信念を貫く人々はいた
自由とは何か
積極的差別是正措置(アファーマティヴ・アクション)
まず意識的に優遇する
男女差別についての考え方
世界の女性たちはいま
同性カップルなど、その他の場合
妊娠中絶をめぐる問題
アメリカの最高裁人事は最大の政治課題
妊娠中絶と死刑問題は大統領選での踏み絵
圧力団体と議員立法
少年法の扱い方
被害者の権利をめぐって

II 国家というものをどう考えるか
今、個人にとって国家とは
「国家」について
日本は単一民族ではない
「個人」について
グローバリゼーションへの対応

III 日本人の法意識
「和をもって貴しとなす」では法律はいらない
明治以前の日本の民事裁判例
明治憲法の立憲思想
明治初期の民衆憲法運動
民衆憲法に表れた「皇帝」と「人民」
幕末の青年藩士が見たアメリカ

IV 民主主義から立憲主義へ――現代ヨーロッパとの比較の中で
あらためて立憲主義とは何か
「四つの八九年」とは
一九世紀ドイツの「立憲主義」が意味したこと
立憲主義の現在
独裁からの解放と憲法裁判
裁判と政治の間の緊張関係
ヨーロッパ規模での二つの裁判システム
ゴルバチョフの「ヨーロッパ共通の家」構想
「国際人権規約」と日本
司法権だけを国内に閉じ込めていいのか?
司法権の独立と裁判の独立
松川事件と広津和郎裁判批判
「裁判の独立」をゆるがすもの
裁判官の職業倫理について
司法制度改革にみる「市場原理」と「国民主権」

V 世界の人権思想とアジア
ヨーロッパ合衆国構想をめぐって
アジアには人権憲章がまだない
植民地主義と人権
遅れてきた日本の植民地主義
文化多元主義の中の「人権」の扱い
「ヨーロッパ・アジアの人権のためのインフォーマル・セミナー」のこと
ヨーロッパの人権思想とアジアの現実
本来なら日本の役割ではないか?
アジアで日本ができること

VI 日本国憲法起草をめぐる真実
日本国憲法は「九日間でできた」のか?
憲法草案作成に参加した人々
憲法作成を急いだ理由
政教分離について
日本の宗教と政治
日本における政教分離の裁判例
「殉職自衛官合祀事件」と「玉串判決」
旧憲法の基本を出なかった日本側の案
政治犯の釈放も「外圧」だった
「解放」か「屈辱」か
アメリカ合衆国憲法の場合は?
フランスの苦渋
被害体験と加害体験
女性は被害者だけだったのか?

VII 改憲論の問題点
基本理念の変更を許さない「ドイツ基本法」
ハイダーに対する各国の反応
さまざまな改憲論
「人権と人道」について
教育の教会からの独立
「自由」経済と「独禁法」
マックス・ウェーバーとマルクス
アダム・スミスの「見えざる手」
永田町では「護憲というと誤解される」?
「五〇年もたったのだから」
なぜ改憲が必要だというのか
人道のための武力介入
「ジュネーヴ条約追加議定書」の存在
「正義のための戦争」――肯定と否定
「憲法」について本気で議論をしよう
「すべて国民は、個人して尊重される」
日本人の「個」と集団主義

VIII 自由の基礎としての憲法第九条
憲法第九条は空洞化している?
「普通の国」の自由
国民を守らなかった日本の軍隊
「第九条」の改憲と徴兵制度
「タブー」論議

あとがき

主要関連文献及び著者著作

■関連書籍

◆宮城 康博 20081010 『沖縄ラプソディ――〈地方自治の本旨〉を求めて』,御茶の水書房,230p.  ISBN-10: 4275005775 ISBN-13: 978-4275005779 1600+税  [amazon][kinokuniya]

◆小林 節・山中 光茂 20141020 『たかが一内閣の閣議決定ごときで――亡国の解釈改憲と集団的自衛権』,皓星社,198p.  ISBN-10: 4774404969 ISBN-13: 978-4774404967 1600+税  [amazon][kinokuniya]

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:北村 健太郎
UP:20151125 REV:
国家/国境  ◇アファーマティブ・アクション  ◇多文化主義/多言語主義  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
TOP HOME (http://www.arsvi.com)