『老いと家族――変貌する高齢者と家族』
染谷 俶子 20001020 ミネルヴァ書房,323p.
■染谷 俶子 20001020 『老いと家族――変貌する高齢者と家族』(シリーズ家族はいま 3),ミネルヴァ書房,323p. ISBN-10: 462303125X ISBN-13: 9784623031252 \3400 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
人生後半期における家族関係の変化を考える。「高齢化」「少子化」をキーワードに、高齢者と家族関係の変化とその影響を身近な課題も含め、広範な考察を試みる。
内容(「MARC」データベースより)
人生後半期における家族関係の変化を考える。「高齢化」「少子化」をキーワードに、近代化と老親扶養の変化など、高齢者と家族関係の変化とその影響を身近な課題も含め、広範な考察を試みる。〈ソフトカバー〉
■目次
序章 変貌する高齢者と家族の役割・機能
1 家族周期から見た高齢者と家族の関係
2 人生後半期と家族との関係
3 近代化と老親扶養の変化
第I部 日本における家族と老い
第1章 人口学的にみた高齢期家族の特徴
1 高齢期家族の分析視角と分析資料
2 家族構成と家族構造の変化
(1)家族構成と家族構造
(2)家族構成と家族構造の変化
3 人口学的にみた高齢期家族の特徴
(1)人口高齢化と高齢期家族
(2)高齢期家族の特徴‐全体状況
(3)高齢期家族の特徴‐地域別状況
第2章 日本史に見る老人像――「たくましい老人」の再生のために
1 歴史社会学への期待
2 前近代における老人の制度的位相
(1)古代の老人
(2)中世の老人
(3)近世の老人
3 老人観と老人の社会的位相
(1)前近代の老人観
(2)前近代の老人の社会的役割
4 「たくましい老人」への回帰
(1)注目される中世
(2)老武士・三浦義明の死
(3)器量ある老人
(4)孝養と女性
5 中世からの提言
6 「偽りの伝統」からの解放
第3章 高齢期家族の機能と高齢者の家事役割
1 課題と役割
2 現代家族の機能と高齢者扶養
(1)人口学的な世代間扶養の過去・現在・未来
(2)高齢者の身体的・社会的環境からみた家族機能の変化
(3)家族の保健福祉的支援機能の地域的差異と高齢者扶養
(4)脳血管疾患患者とその介護者からみた家族機能の変化
3 高齢者の家事役割
(1)老年期の生活と生活時間
(2)高齢者の家事役割
(3)職業の有無による家事役割
(4)男女年齢別、曜日別家事の行為者率
(5)高齢者の居住形態と家事役割
(6)要約と課題
第II部 高齢期の生活と家族
第4章 高齢期の余暇と家族
1 産業化の進展と高齢期――余暇問題とのかかわりで
(1)長くなった「老後」
(2)高齢期における「自由時間の偏在」
(3)高齢期における「役割縮小」
2 「ニュー・レジャークラス」の形成
(1)「ニュー・レジャークラス」の形成
(2)高度産業社会における高齢者の余暇の位置づけ
3 高齢期の余暇
(1)高齢者の健康と経済力
(2)高齢期の生活時間構造
(3)家族・人間関係と余暇能力
(4)高齢者の自由時間の過ごし方
4 高齢期の〈生〉の充実に向けて
(1)高齢期の生きがいと余暇活動
(2)生きがいとなる構造を欠く高齢期の自由時間の過ごし方
(3)高齢者役割の創出とシステムからの離脱
第5章 高齢期夫婦と配偶者喪失
1 死別と個人・家族についての研究動向
(1)死別に関する研究動向
(2)対象喪失後の悲嘆と危機研究
(3)グリーフワーク
(4)悲嘆のプロセス
(5)悲嘆のプロセスに影響を与える要因
(6)死別と危機理論
(7)家族危機と家族ストレス論
(8)家族病理学
(9)高齢期の死別研究と社会老年学
2 高齢期家族における死別問題
(1)わが国における死別研究
(2)死別問題とは
(3)悲嘆などの心理・精神的問題
(4)家族構成と生活問題
(5)立ち直りと適応
3 役割移行と死別後の適応
(1)夫婦関係と死別後の適応
(2)生活行動の変化
(3)役割移行とアイデンティティ
4 事例にみる死別後の家族関係
(1)依存的な夫婦関係で高いモラール
(2)依存的な夫婦関係で低いモラール
(3)拒否的な夫婦関係で低いモラール
(4)生前の夫婦関係との関連
5 要約と今後の課題
(1)配偶者喪失と性別役割分業
(2)配偶者喪失と地域差
(3)高齢者像の変化との関連
第6章 一人暮らしの高齢者と単身文化
1 高齢単身世帯という家族様式
2 高齢化と単身化の文化構造
(1)高齢化と脱モデル家族の急増
(2)家族周期とライフスタイルとしての一人暮らしの老後
3 農村一人暮らし高齢者の存在形態
(1)農村一人暮らし高齢者の家族関係
(2)農村一人暮らし高齢者の生活構造
(3)農村一人暮らし高齢者の社会関係
(4)農村一人暮らし高齢者の福祉ニーズ
4 都市一人暮らし高齢者の存在形態
(1)都市一人暮らし高齢者の家族特性
(2)都市一人暮らし高齢者の生活構造
(3)都市一人暮らし高齢者の介護環境
(4)在日韓国人一人暮らし高齢者の存在形態
5 一人暮らしに適合的な単身文化の創造を
第7章 農村社会の高齢期家族と生活課題
1 社会変動と生活課題
2 農村家族の世帯構造の変化
3 農村高齢期家族の生活課題
(1)機械化がもたらした農村の高齢化
(2)機械化がもたらした農村の女性化
4 生活設計としての家族経営協定
(1)家族経営協定の締結状況と類型
(2)パートナーシップと家族経営協定
5 高齢者居住のオルタナティブと介護問題への対応
(1)高齢者居住のオルタナティブ
(2)介護問題への対応
6 農村高齢者の生きがい対策
第8章 高齢化時代の家族関係と経済
1 扶養意識の変化
2 老後の経済設計
3 老後の資産設計
4 高齢社会の経済制度
(1)消費支出
(2)介護の経済と税制
(3)住宅税制と在宅介護の可能性
5 伝統的相続の崩壊
(1)世代別相続意識
(2)介護者と寄与分
(3)相続と家族関係
(4)家族サポートのゆくえ
第III部 老親扶養と介護
第9章 高齢者の扶養と介護の社会化
1 要介護高齢者の扶養問題
(1)家族介護の現状と介護負担
(2)要介護高齢者等の将来推計
(3)高齢者扶養の構造と変化
2 高齢者家族の形態と介護意識の変化
(1)高齢者の家族形態の変化
(2)高齢者の介護意識の変化
(3)中高年層の介護意識
3 女性の労働化化と高齢者介護
(1)女性の労働力化と就労意識
(2)中高年配偶女性の雇用労働者化
(3)就労継続の阻害要因としての介護
4 「介護の社会化」の展開
(1)「介護の社会化」論の展開
(2)「介護の社会化」の意味と目的
(3)「介護の社会化」の方法
5 「介護の社会化」の課題
第10章 痴呆性高齢者と家族
1 痴呆性高齢者の現状
(1)痴呆性高齢者の増加
(2)痴呆の原因
(3)痴呆の症状
2 家族の対応
(1)痴呆症状への理解
(2)家族の衝撃
(3)高齢者の役割喪失
3 痴呆による人権侵害
(1)痴呆性高齢者への人権侵害
(2)会話のない家族
(3)家族内の犠牲者
第11章 韓国における老年期の家族と扶養
1 高齢者問題の顕在化
2 家族形態と家族関係の変化
(1)別居する高齢者世帯の増加
(2)別居理由と家族関係
(3)別居子との関係
3 家族扶養の現状と意識の変化
(1)経済生活と家族扶養
(2)身体的援助扶養の現状
(3)介護扶養に対する意識の変化
4 高齢者扶養の課題
第12章 スウェーデンの高齢者と家族
1 高齢者と社会
2 家族とのつながり
(1)変質した家族
(2)ライフサイクルと経済関係
3 退職後における生活
(1)定年制と自立した生活
(2)収入源は公的年金
(3)医療と介護のサービス
4 新しい家族関係の成立
終章 伝統と社会変化の中で
1 近代化・都市化がもたらしたもの
2 家族機能の限界と性別役割分業の行き詰まり
3 家族の変容と高齢者扶養の変貌
4 歴史的潮流への対応
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志