『日本の階層システム〈2〉公平感と政治意識』
海野 道郎編 200009 東京大学出版会,257p.
■海野 道郎編 200009 『日本の階層システム〈2〉公平感と政治意識』,東京大学出版会,257p. ISBN-10: 4130551221 ISBN-13: 978-4130551229 \1700 [amazon]/[kinokuniya] p0206
■内容(「MARC」データベースより)
本書冒頭の1章では、戦後の階層意識研究を概観するとともに、階層意識に関する諸概念を整理し、さらに戦後日本社会の階層意識の変化について特徴を示した。
また、第1部を構成する残りの2章と3章では、職業威信スコアと階層帰属意識という伝統的な階層意識について、1955年以降の変化を提示するとともに、その本性について探究した。
第2部には、「公平」を鍵概念として社会を評価する論文、第3部には、政治意識に関する三つの論文を収めた。
複雑化する現代社会の中で,人々はその構造をどのように認知し,評価しているのか.職業威信・階層帰属意識など従来のテーマに加えて,新たに「不公平感」の観点から現代社会を診断する.さらに混迷する政治における「無党派層」の意識の中に,新しい社会への胎動を探る.
■紹介・言及
橋口 昌治 200908 「格差・貧困に関する本の紹介」, 立岩 真也編『税を直す――付:税率変更歳入試算+格差貧困文献解説』,青土社