『戦争と医療――医師たちの十五年戦争』
莇 昭三 20000901 かもがわ出版,198p.
last update:20101028
■莇 昭三 20000901 『戦争と医療――医師たちの十五年戦争』,かもがわ出版,198p. ISBN-10:4876995494 ISBN-13:978-4876995493 \1890 [amazon]/[kinokuniya]※
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
戦争で日本の医療はどのように影響をうけ、それがどのように国民を苦しめたか―そして医療・医学界の戦争責任を問う。
内容(「MARC」データベースより)
戦争で日本の医療はどのように影響をうけ、それがどのように国民を苦しめたか。同じ過ちを起こさないために、戦場でなく銃後で殺された多くの人を記憶にとどめるとともに、医療・医学界の戦争責任を問う。〈ソフトカバー〉
■目次
はじめに 二一世紀への伝言
T 国家の管理の下で
1 「富国強兵」―国民体力法の実施
2 生めよ殖やせよ
3 価値なき生命は抹殺
U 戦争の始まりと医療
1 昭和恐慌と医療
2 無医村対策の強化
3 医師会はナチス医師会を見習え
V 戦時下の国民の健康被害
1 身長縮み、体重が減少した子供たち
2 主食の欠配、徴用労働の強化―国民の健康被害の拡大
3 蔓延する結核
4 伝染病の流行、明治時代に逆行
5 餓死させられた精神病院の患者たち
W 戦争の長期化と医療の崩壊
1 「国民医療法」の施行
2 医師会まるごとマインド・コントロール
3 軍に「借上げ」された病院、そして戦災で消失した病院・診療所
4 くすりの配給制度、そして欠乏
X 日本医学会と戦争協力
1 戦時期の日本医学学会総会
2 医学研究の国策化、軍事化
3 「七三一部隊」を黙認してきた日本の医学界
4 「一九四五年―九州大学生体解剖事件」
おわりに 戦争と医療
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:竹川 慎吾 更新:樋口 也寸志