『環境ボランティア・NPOの社会学』
鳥越 皓之 編 20000810 新曜社,212p.
■鳥越 皓之 編 20000810 『環境ボランティア・NPOの社会学』(シリーズ環境社会学 1),新曜社,212p. ISBN-10: 4788507250 ISBN-13: 978-4788507258 \2100 [amazon]/[kinokuniya] ※ ec01012007110613
■内容
いま私たちは、20世紀型の市場経済システムの限界に気づきつつあるのではないだろうか。「労働」の名のもとに人間が需要と供給のシステムに従属することが、本来の社会のあり方なのか。このような問いに対するひとつの回答として、ボランティアやNPO(非営利組織)の新しい「労働」提供が意味をもってくる。現在、ボランティアやNPOは環境保全や環境創造にたいして決定的に重要な意味をもち、さらにその役割を増大させつつある。本書はこのような現状をふまえ、環境ボランティアやNPOがどのようなものか、またどういう方向に歩みつつあるのかを明らかにする。
■目次
第1章 いまなにゆえに環境ボランティア・NPOか(鳥越 皓之)
第2章 守る環境ボランティア――与野市のリサイクル・システムにおける自治会の役割(谷口 吉光)
第3章 たたかう環境NPO――アメリカの環境運動から(寺田 良一)
第4章 “普通の主婦”と環境ボランティア――逗子の市民運動から(森 元孝)
第5章 創造する環境ボランティア
第6章 共生を模索する環境ボランティア――襟裳岬の自然に生きる地域住民(関 礼子)
第7章 日本型の環境保全策を求めて――日神山地の保全を手がかりに(井上 孝夫)
第8章 環境ボランティアの主体性・自立性とは何か――日本の環境ボランティアがおかれている立場から(井上 治子)
第9章 行政と環境ボランティアは連携できるのか――滋賀県石けん運動から(脇田 健一)
第10章 NPO法の立法過程――環境NPOの視点から(堂本 暁子)
第11章 市民が環境ボランティアになる可能性(長谷川 公一)
むすび――環境ボランティア・NPOの課題と将来の可能性(鳥越 皓之)
入手しやすい基本文献
索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:影浦 順子