『故郷の喪失と再生』
成田 龍一・藤井 淑禎・安井 真奈美・内田 隆三・岩田 重則 20000531 青弓社,青弓社ライブラリー,225p.
last update:20111025
■成田 龍一・藤井 淑禎・安井 真奈美・内田 隆三・岩田 重則 20000531 『故郷の喪失と再生』,青弓社,青弓社ライブラリー,225p. ISBN-10:4787231731 ISBN-13: 978-4787231734 \1680 [amazon]/[kinokuniya] ※ l
■内容
出版社/著者からの内容紹介
近年、故郷は、たんに生まれ育った土地をさすのではなく、新たな意味を与えられて、現代人の心のなかに再生しつつある。日本人にとって故郷とは何か。故郷・故郷観の変遷と現状、そしてその将来像をとおして、現代日本社会を多面的に考える。
内容(「BOOK」データベースより)
われわれは故郷を必要としているのか、あるいは、必要とさせられているのか。明治期から戦後、高度経済成長期を経て現在までの故郷をめぐる言説の変遷をたどり、そこに込められたイデオロギーの解説を試みる。まずは現代的な故郷イメージの起源を明治期の支配階級に帰し、故郷言説の政治性を明らかにする。戦後は望郷歌が人々の故郷への想いを克明に映し出していたが、その一方でノスタルジックな商品としてパッケージされた故郷が、消費型資本主義社会へ人々を駆り立てる装置として機能していた。そして、過疎に悩み、人知れず地図から消えていく故郷の村。五人の論者が、故郷再生の言説に潜むイデオロギーを描き出す。
■目次
第1章 都市空間と「故郷」
第2章 歌謡曲のなかの「故郷」
第3章 消費される「ふるさと」
第4章 「故郷」というリアリティ
第5章 過疎・廃墟・故郷
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:永橋 徳馬