『知識人と社会――J=P.サルトルにおける政治と実存』
三宅 芳夫 20000508 岩波書店,266p.
last update: 20100706
■三宅 芳夫 20000508 『知識人と社会――J=P.サルトルにおける政治と実存』,岩波書店,266p. ISBN-10: 400026513X ISBN-13: 978-4000265133 \2625 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
・出版社からの内容紹介(岩波書店ホームページより)
19世紀以来のフランス思想史の文脈を踏まえながら,サルトルの思想とその軌跡を,哲学,文学,政治という3つの異なった領域を横断しつつ解析.サルトルの実存主義をアナーキズムの文脈において,また存在論的=超越論的複数性という観点から考察.新しいサルトル像を描き出すことを通して,従来いささか単純に割り切られて来た実存主義とポスト・モダン思想の関係を先鋭な問題意識で捉え直す.
■目次
まえがき V
凡例 Vii
序論 実存主義の「アナーキズム」的負荷――その歴史的文脈について 1
第一部 二○世紀における「アナーキズム」=「実存主義」 34
第一章 環境としての「実存主義」 34
第二章 J=P・サルトルとアナーキズム 40
第二部 サルトルにおける「アナーキズム」とマルクス主義――原理としての「アナーキズム」と政治的プラグマティズムの要請との緊張関係 93
第一章 両世界大戦間のフランス社会と労働運動 97
第二章 アナーキズム的知識人の行動様式 102
第三章 サルトルの場合――一九三九年まで――アナーキズム=実存主義原理の純粋形態 119
第四章 一九三九―一九五二年――状況倫理と政治的プラグマティズムへ 128
第五章 一九五二―一九五六年――第三の道の挫折と「同伴者」時代 163
第六章 一九五六―一九六八年――アルジェリア問題と構造主義の台頭 196
第七章 一九六九年以後 212
結び 227
参考文献 229
あとがき 263
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:藤原 信行