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『ケアの倫理』

森村 修 20000405 大修館書店,ISBN-10: 4469264415


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■森村 修 20000405 『ケアの倫理』,大修館書店,ISBN-10: 4469264415

■もくじ
はじめに

第T章 生きることの倫理
・死のイメージ
・上田三四二の死生観
・奇跡としての生
第1節 生きることの質(Quality Of Life)
・医療現場の現実
・生活の質・生命の質(Quality Of Life)
・告知をめぐる医師の価値観
・医師の価値観・患者の価値観 第2節 健康であることの意味
・病気は敗北か?
・健康とは何か
・日本における「スピリチュアリティ」の問題
・数値で表される「健康」
・病気にかかることのできる能力
・現実に適応すること
・全体的統一としての人間
第3節 死ぬことの意味
・母の「お葬式」体験
・死のタブー化
・女子学生にとっての「死ぬことの意味」
・自分の<死>・他者の<死>
・死のタブー化から死の希薄化へ
・<自分の死>のリアリティ
・<死>を引き受けること――悲嘆(grief)
第4節 死に立ち会うこと
・死別と悲嘆
・悲嘆とは何か
・悲嘆の仕事(grief work)
・悲嘆を乗り越えること――アティッグの理論
第5節 ペットロス
・内田百閧フ猫(1)――ノラの場合
・内田百閧フ猫(2)――クルツの場合
・父と犬の話
・私のペットロス経験
・現在のペットロスを取りまく環境
・ペットロスとは何か
第6節 死への準備教育――Death Education――
・死への準備教育の必要性
・子供に対する「死への準備教育」
・死別を引き受けられなかった子どもの話
・大人の死別悲嘆
・中年期以降の悲嘆の心理

第U章 「ケア」の倫理
・生と死の自己決定
・生と死を分かち合うこと
第1節 「ケア」の思想(1)――メイヤロフ『ケアの本質』――
・ケア概念の歴史
・ケアの思想(1)――メイヤロフ「ケアの哲学」
・他のもの〔=他者〕へのケア
・自己へのケア
・ケアの本質
・応答の倫理としてのケア
第2節 「ケア」の思想(2)――ギリガン『もう一つの声』――
・ギリガンの登場
・ハインツのジレンマ
・物語的な思考様式
・コールバーグの「道徳性の発達段階」
・ギリガンの<ケア意識の発達>モデル
・「ケアの倫理」批判
第3節 <心>が傷ついた人のケア
・「それでも生きていく」こと
・阪神・淡路大震災の経験?
・ケアとサポートの意味
・被害者の<心>の傷
・心的外傷(トラウマ)とは何か
・心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは何か
・強姦によるPTSDの問題
・犯罪被害者を援助すること
第4節 スピリチュアルケア(spiritual care)――<いたみ>を分かち合うこと――
・伯母の死
・隠喩としてのがん
・がんの「意味」
・WHOの緩和ケアの定義
・人間的な<いたみ>・人間としての<いたみ>――スピリチュアルペイン
・受苦の受動性
・「間‐人間的なもの(L'inter-humain)」としての苦しみ
・方法としての苦痛の緩和
・<スピリチュアルケア>は誰が行うか?
第5節 高齢者のケア
・自分の問題としての介護問題
・介護は女性の仕事か?
・介護労働における成人の身体性の問題
・介護の悩み
・高齢者虐待の真実
・介護労働を支えること
・「ケアの倫理」から見た「介護」
・機能と潜在能力
・潜在能力の平等
第V章 支えあうことの倫理
・「ささえあい」とは何か
・感情移入とその隘路
・「自主独立」の隘路
・相対的他者としての「隣人」 ・「共感」の倫理学の可能性
・共感と相互感得
・感情伝播と一体感
・「共感」から「連帯」へ
第1節 ケア意識の発達
・最近の学生のモラルについて
・道徳性の発達心理学
・日本における「道徳性の発達」
・「ケアの倫理」から「ケアの人間学」へ 第2節 ケアする人を支えるために
・「苦労は人生の花」
・燃え尽き症候群(バーンアウト)とは何か
・医療者のバーンアウトの実際
・自己への配慮

あとがき
参考文献


■引用


*作成 篠木涼
UP:20071216 REV:
BOOK
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