『暴走する科学技術文明――知識拡大競争は制御できるか』
市川 惇信(いちかわ・あつのぶ) 20000418 岩波書店,323p.
last update:20111001
■市川 惇信 20000418 『暴走する科学技術文明――知識拡大競争は制御できるか』,岩波書店,323p. ISBN-10:4000060082 ISBN-13:978-4000060080 \2940 [amazon]/[kinokuniya]※ss
■内容
出版社/著者からの内容紹介
現在,科学技術は社会との間に多くの軋轢を生んでいる.終わりなき環境破壊,クローン人間をも可能にするバイオテクノロジー.とめどない発展をつづける科学技術との共存に向けて,社会はどう対処すべきか.科学技術の暴走を生み出すメカニズムを独自の切り口で分析し,科学者の視点から提言する21世紀の知のゆくえ.
内容(「MARC」データベースより)
大規模な事故があいつぐ中、日本の科学技術神話にほころびが見え始めた。拡大する環境破壊。ヒトの生命観をも揺るがすクローン技術。科学技術の暴走を生み出すメカニズムをシステム論的に分析し、21世紀の知のゆくえを探る。
■目次
目次
序章 科学技術と社会・・・ 考える動機と方法・・・・
1 科学技術文明の行方に見えること
2 科学の知の特異性
3 本書における接近法
第1章 過程としての科学
1 科学の方法
2 仮説と実証のループの由来
3 過程論としての科学の知
4 形式論理だけではない−哲学からの離脱
5 無矛盾世界観
6 先験知(宗教と哲学)からの離脱
7 過程としての科学
第2章 科学技術 −進化する知のシステム−
1 原初的な技術
2 科学技術の成立
3 進化するシステムの機構
4 進化システムの基本的な性質
5 進化システムと知
第3章 社会の基本的な形態
1 社会を統合する知の形態
2 実力社会の行動様式
3 戒律社会の行動様式
4 審判社会の行動様式
第4章 内部規範社会の行動様式
1 社会の基本構造
2 矛盾世界観が生む行動様式
3 内部規範の形成とその性質
4 社会の行動様式
5 知の形態
第5章 科学技術文明
1 進化システムとなる社会的活動
2 科学技術文明とその性質
3 科学技術の知の爆発−知拡競争の勃発
4 科学文明の制御
第6章 多文化社会の統合原理
1 統合原理としての科学技術
2 八分の七象限を覆う統合原理
3 科学技術の行方
4 知の独占禁止
5 八分の一象限と八分の七象限の界面
終章 日本社会の選択
1 日本社会の目標−経験審判社会
2 科学界の転換
3 社会全体として
4 世界を知の文明に向けて
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:竹川 慎吾