『ベルクソンの哲学――生成する実在の肯定』
檜垣 立哉 20000415 勁草書房,298p.
last update:20110929
■檜垣 立哉 20000415 『ベルクソンの哲学――生成する実在の肯定』,勁草書房,298p. ISBN-10:4326153466 ISBN-13:978-4326153466 \3360 [amazon]/[kinokuniya] ※ p m
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
絶えず変化し、新たな質を生み続ける実在、それをありのままに記述しようとする哲学。主著に即し、方法・内容を解読する。
内容(「MARC」データベースより)
絶えず変化し、新たな質を生み続ける実在、それをありのままに記述しようとするベルクソンの哲学。ジル・ドゥルーズの読解に即し、整理することで、生成のリアリティーを巡るベルクソンの思考の原理を浮かび上がらせる。
■目次
凡例
ベルクソン関連略年表
序論 ベルクソンの哲学とその位置
ベルクソンの哲学について
流れとしての実在
私という実在
忘却と継承 思想史の中のベルクソン
超越論性と内在性――現象学とベルクソン
差異化という方法論――ドゥルーズとベルクソン
統合という存在論
内在を描く諸相――肯定性と潜在性
ポストモダンのなかのベルクソン
第一章 連続的で異質的な持続――『試論』について
『試論』の主題
質と量との差異化
多様性の二種
持続としての質的なもの
持続の実在
自由という問題
予見不可能で自己根拠的な持続
持続の充溢制についての註記的補足
第二章 知覚の機構と実在する過去――『物質と記憶』について
イマージュを巡る認識と存在の議論
T 純粋知覚について
知覚について
イマージュのなかの知覚
不確実性としての主観性
情感と主観性
U 記憶と認識の機制
主観性についてのまとめ――記憶の問題への移行
記憶の二つの類型
親密性の認識とその裂け目
回路としての認識
失語症論としての記憶論
V 記憶の即自存在とその心理的な働き
即自的過去である純粋記憶
現在という位相
記憶の生成――現在と過去との差異化
精神の領域としての記憶――一般観念
心的装置の相対性と精神の均衡
W 持続の存在論
屈曲点の向こう側の再構成
流れである持続の知覚
持続のリズムの差異による統合――三つの場面
自由・本来・生命
第三章 分散する一者としての生命――『創造的進化』について
生命の論理
生命の認識論――拡散させる目的論
進化の諸学説
生命の段階論
知性への跳躍
知性の限界と別種の分岐
生命の意味論
第四章 持続の一元論/結晶と層――ベルクソンの存在論について
持続の一元論
流れの同時性――『持続と同時性』について
時間の結晶へ――ドゥルーズ『シネマ』について
決勝・識別不可能な点・クロノロジックでない諸層
運動のリアルを越えた受難的=受動的なリアル
存在の情感性 創造の情感性
あとがき
人名索引
事項索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志