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『フランスの貧困と社会保護――参入最低限所得,RMIへの途とその経験』

都留 民子 200003 法律文化社,234p.


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■都留 民子 200003 『フランスの貧困と社会保護――参入最低限所得,RMIへの途とその経験』,法律文化社,234p. ISBN-10: 4589024152 ISBN-13: 978-4589024152 \3675 [amazon][kinokuniya] p0206

■内容(「MARC」データベースより)

ブックレビュー社
フランスの代表的な社会保障制度「参入最低限所得(RMI)制度」の内容と実態を解説する
1985年以降に失業率が10%を超えたフランスでは,88年に失業・就業にかかわらず最低限の所得手当を支給する「参入最低限所得(RMI)制度」が施行された。この制度の特徴は,単なる所得補助にとどまらず,住宅,医療などの社会的参入と,失業者に対する雇用の確保という職業的参入の援助に力を注いだことだ。つまり,貧困の日常化がもたらす様々な市民権の弱化・剥奪という「社会的排除」の予防にも目を向けたわけだ。導入から10年で受給者は200万人を超え,高齢者・障害者などを対象にした所得補助制度を合わせると,全人口5800万人の1割以上に当たる330万世帯600万人が何らかの公的援助を受けて生活を維持していることになる。

本書は「生活の自助原則」意識が強いフランスで,どのようにしてRMIの創設が可能になったかを明らかにしながら,貧困者への社会保護のあり方を提示する。長引く不況で若年層を含めて失業者が増加している日本で,今後どのような雇用政策や公的扶助策が必要なのかを考える上でも参考になる本だ。
(ブックレビュー社)
(Copyrightc2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)

内容(「BOOK」データベースより)
本書は、フランスで、最初の一般的な最低限所得保障制度である「参入最低限所得」制度の内容と実態を分析したものである。その前提として、RMI制度が創設された背景―フランスの貧困、MRI制度に至るまでの「貧困との闘い」、そして「排除との闘い」を叙述した。

内容(「MARC」データベースより)
フランスで最初の一般的な最低限所得保障制度である「参入最低限所得(RMI)制度」の内容と実態を分析する。その前提としてRMI制度が創設された背景である、貧困との闘いと排除との闘いについて述べる。〈ソフトカバー〉

■参照
◇都留 民子 1993 「フランスの貧困に抗する社会保護――参入最低限所得RMI制度の分析を通じて」『白梅学園短期大学紀要』(29), pp.63-79
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0008972071
◇出雲祐二 「フランスの所得格差とRMI」『海外社会保障研究』(159), pp.48-58
 http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/18429305.pdf

■紹介・言及

◇大谷 強 「書評」『部落解放研究』(137)
 http://blhrri.org/info/book_review/book_r_0148.htm
◇宮本 悟 2001 「書評 都留民子著『フランスの貧困と社会保護――参入最低限所得(RMI)への途とその経験』」『社会保障法』(16),pp.220-224
◇齊藤 拓 20060000 「ベーシックインカムとベーシックキャピタル」『コア・エシックス』(2), pp.115-128  http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/ce/2006/st02a.pdf

◇橋口 昌治 200908 「格差・貧困に関する本の紹介」, 立岩 真也編『税を直す――付:税率変更歳入試算+格差貧困文献解説』,青土社


UP:20090815 REV:
ベーシック・インカム  ◇格差・貧困に関する本の紹介  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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