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『「超」勉強法』

野口 悠紀雄 20000315 講談社文庫,296p.

last update:20111026

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野口 悠紀雄 20000315 『「超」勉強法』,講談社文庫,296p. ISBN-10:406264827X ISBN-13:978-4062648271 \560 [amazon][kinokuniya] ※ as01 sn06_2

■内容

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こつこつ勉強しているのに結果が伴わない。数学、英語は苦手だから勉強しても無駄だと諦めている。そんな受験生に福音を与えてくれるのが本書だ。あふれる情報についての効率的・効果的な取り扱いスキルを説いたベストセラー『「超」整理法』で知られる野口悠紀雄が、成果がみるみる上がる勉強のノウハウを伝授する。題して、『「超」勉強法』。
その基本原則は、「面白いことを勉強する」「全体から理解する」「8割までをやる」の3つだという。基礎から積み重ねていくきまじめな勉強法は見直す必要がある。そして、著者が推奨するのが丸暗記法である。英語であれば、教科書を何回も音読して覚えることが成果を上げる早道になるというのだ。受験数学もできるだけ多くの問題と解法を暗記することがポイントと説く。そのうえで、暗記ノウハウもきちんと紹介している。だが、本書を読めば、即勉強ができるようになると勘違いしてはならないだろう。英語や数学の丸暗記法は簡単にマスターできるものではない。前提は本人の意欲と努力なのである。そのことを認識して本書を活用すれば、大きな効果が期待できる。

また、本書は、受験や学校の勉強のためだけに書かれたものではない。その内容は、「あらゆる知的活動の基礎となる学習行動一般について有用なノウハウを含む」という。社会に出てからこそ学ばなければならないことは多い。「ビジネスマンよ、勉強を続けよう」というのが、著者の真のメッセージなのである。(清水英孝)

出版社/著者からの内容紹介
勉強は、実は楽しい。
「基礎から一歩一歩着実に」というこれまでの学習法を行っているかぎり、成績はあがらない。誰もが取り組め、めざましい成果が得られる画期的ノウハウと具体的方法を野口悠紀雄教授があますところなく公開。

「超」勉強法の主要ポイント
基本三原則: 1.面白いことを勉強する 2.全体から理解する 3 8割までやる
英語は教科書丸暗記法
数学はパラシュート法
国語は対象文章の字数を把握する
記憶のためには中味を長く

--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
「基礎から一歩一歩」式の学習法では、いくら努力しても成果は上がらない。必要なのは、楽しみながら成果が得られる勉強法だ。「面白いことを勉強する」「全体から理解する」「八割までをやる」という“基本三原則”から、ビジネスにも役立つ英国数の科目別勉強法、暗記法まで―ミリオン・セラー、待望の文庫化。

内容(「MARC」データベースより)
「面白いことを勉強する」「全体から理解する」「8割までやる」の3つを基本原則とする、誰もが取り組め、めざましい成果が得られる画期的ノウハウと具体的勉強方法を公開。適切な方法で成果を上げよう。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

著者紹介
1940年東京都生まれ。1963年、東京大学工学部卒業。1964年、大蔵省入省。1972年、イェール大学経済学博士号を取得。一橋大学教授を経て、1996年より東京大学教授。専攻は公共経済学。主著に『情報の経済理論』『バブルの経済学』『「超」整理法』『1940年体制』『パソコン「超」仕事法』『「超」旅行法』『「超」発想法』など。

■目次

序章 勉強はノウハウ
 名人家庭教師と同じだった私の勉強法
 うまく勉強すれば、成績はあがる
 能力の差は克服できる
 なぜ「勉強法」の本がないのだろう
 ビジネスマンよ、勉強を続けよう
 勉強に終わりはない
 この本の性格と概要

第一章 「超」勉強法の基本三原則
 1 第一原則:面白いことを勉強する
  勉強は楽しい
  勉強を楽しいものに変えよう
  知識があれば興味が深まる
 2 第二原則:全体から理解する
  一歩一歩進む必要があるか?
  「鳥の目」法
  重要な点を把握する
 3 第三原則:八割原則
  八割までやる
  基礎を八割理解したら応用に進む
 4 勉強は意欲で進む
  目標が意欲を生む
  目標は具体的に
  ミエも重要
  勉強の機会があることを感謝しよう

第二章 英語の「超」勉強法
 1 丸暗記法
  教科書を丸暗記する
  ケネディの演説を暗記しよう
  試験は簡単
  記憶は「引き出し方」が重要
  単語帳ほど無意味なものはない
  興味あるものを暗記しよう
  時間はかかる
 2 分解法だからできない
  分解法対丸暗記法
  分解法の問題点:単語は一対一に対応しない
  分解法の問題点:単語は関連付けないと覚えにくい
  分解法の問題点:聞き取れない
  分解法の問題点:冠詞と前置詞の使い方
  分解法の問題点:英語的な表現ができない
  分解法の問題点:退屈
  英語と日本を対応させてはならぬ
  基礎にこだわっては進めない
  英語細胞で考える
  分解法が役立つ場合
 3 受験の英語
  教科書の丸暗記だけでよい
  聞き取りへの準備
  スペリングは手で覚える
  小説を英語で読んでみよう
  できれば第二外国語を
 4 ビジネスマンの英語
  英語の時代は続く
  アメリカで通用しない英語教官の英語
  ディベート用英語を教えてほしい
  丸暗記法の泣き所:数字
  旅行用外国語
  FENをテープで聞こう
  映画は適切な教材ではない
  インターネット時代は書く英語の時代
  書く訓練は専門分野の教科書で
  いつから始めても遅くない

第三章 国語の「超」勉強法
 1 初めに字数ありき
  サイズを把握せよ
  文章の構造:三部構成とせよ
  論文構造の例
  分量で内容が決まる
 2 早く正確に読む技術
  論文の精読:最初と最後から
  三ラウンド法
  体系は全体から理解する
  速読のルール:音読しない
  調べ読み:ページ単位
  斜め横断読み:パラグラフ単位
  「ダメ文章」とどうつきあうか
 3 わかりやすく書く技術
  わかりやすく書く
  文より先に論理
  わかりやすい文章を書く三つのルール
 4 受験の国語
  何を勉強すればよいか
  興味ある対象で速読の練習
  高校時代の読書は一生の資産
 5 ビジネスマンの国語
  情報洪水の時代
  ファックスの書き方
  ワープロで書く技術

第四章 数学の「超」勉強法
 1 パラシュート勉強法
  百科事典で数学を学ぶ
  数学が苦手な生徒の場合
  できる学生の場合
 2 なぜ「パラシュート勉強法」がよいか
  基礎は退屈
  基礎は難しい
  基礎からやらず真ん中からやれ
 3 受験の数学
  受験数学は暗記
  計算力をつける
  公式は導き方を覚える
 4 ビジネスマンの数学
  数学アレルギーになるな
  統計的な考え方の重要性
  パソコンはこわくない
  パソコンを用いたデータ処理

第五章 「超」暗記法
 1 注意と興味
  バスの停留所は?
  対象に興味をもつ
 2 理解して覚える
  日本とアメリカの時差は?
  経済データをどう覚えるか
  理解しながら統計データを覚える
  人為的なルールにも有効
  長い命題のほうが覚えやすい
  「天動説」や疑似法則で理解してもよい
 3 関連付けて覚える
  覚えていても思い出せない
  共通属性法
  寄生法
  ストーリー法
 4 繰り返しで覚える
  繰り返しにより、力づくで覚える
  語呂あわせ
  繰り返しのタイミング
 5 受験の暗記
  数学や理科は理解して覚える
  歴史は有機的に関連付けて把握する
  学習対象に興味をもつ
 6 ビジネスマンの暗記
  人名を覚える
  メモに頼れ

第六章 「超」受験法
 1 試験する側から見た試験
  受験勉強は特殊な勉強
  入試は最終目標ではない
  試験をする側の事情
 2 筆記試験の受け方
  環境には文句をつけてよい
  論述の書き方(1):チェック・ポイントを見破る
  論述の書き方(2):読みやすい字を書く
  試験場での時間配分
 3 面接試験の受け方
  わからなければ降参せよ
  模範解答を述べよ
  面接のシミュレーションをやる

第七章 勉強の「超」ヒント集
 1 集中と気分転換
  勉強は集中
  歩け歩け
  勉強に浸かっていよう
  テレビに溺れる脳
  ワーキング・メモリを解放する
 2 勉強のタイム・マネジメント
  スケジューリング
  通勤・通学時間の有効活用
 3 教師の役割
  教師の三つの役割
  家庭教師は有用か
  嫌な教師と無用教師への対処法
  教師になってみる
 4 頭がよくなる音楽
  カリフォルニア大学での実験
  高校生のための音楽リスト

終章 未来への教育
 何が受験の弊害か
 攪乱される学校教育
 時代にあわないカリキュラム
 開かれた労働市場と卒業後教育を
 大学の効用

あとがき
辞書・参考書案内
索引

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:樋口 也寸志
UP:20101026 REV:
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