『続・ロマンチックな科学者――新しい生物学に挑戦する気鋭の研究者たち』
井川 洋二 編 20000301 羊土社,230p.
■井川 洋二 編 20000301 『続・ロマンチックな科学者――新しい生物学に挑戦する気鋭の研究者たち』,羊土社,230p. ISBN-10: 4897066417 ISBN-13: 978-4897066417 2940 [amazon]/[kinokuniya] ※
著者:多田 富雄・月田 承一郎・四方 哲也・花房 秀三郎・石川 冬木 他
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ブックレビュー社
バイオ研究の最先端で活躍する科学者17人のエッセイ集。熱き想いが脈々と伝わる
1992年に前著「ロマンチックな科学者」をまとめた井川洋二・東京医科歯科大学医学部教授が,バイオ科学の急速な進展に合わせて,最先端研究者にエッセイの執筆を依頼,編集したもの。この間,バイオ科学は,クローン動物の誕生,ヒトの遺伝子ゲノムの解析など,21世紀の中心科学としての位置を占めた。17人の科学者達は,それぞれ専門分野の説明をもしているが,この部分はある程度基礎知識がなければ理解しにくいかも知れない。
しかし,「発刊に寄せて」で多田富雄・東大名誉教授が触れているように,「産業化しつつある科学の分野で,まだ少年の目を持ち続けている科学者の生の声」を聞くことができるのは素晴らしい。科学者となったキッカケ,学問に賭ける夢と情熱,挫折と成功,を熱っぽく語る物語は,感動を引き起こさせずには置かない。子供たちの科学離れが憂慮されているいま,バイオを目指す学生ばかりでなく,中高生の指導に当たる方々にもぜひ目を通していただきたい。 (ブックレビュー社)
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内容(「BOOK」データベースより)
第一線で活躍する日本の生命科学者17人が語る、科学への熱き想い。挫折と栄光・夢や信念・失敗や成功・喜びなど、研究人生ならではのメッセージが詰まった珠玉のエッセイ集。
■目次
序
ロマンチックな科学者はだれ?――発刊に寄せて 多田 富雄 15-20
第1章 科学の夢は果てしなく
アメリカで夢を追って
サイエンスにおける構成力
海原を航海する染色体
ほか
第2章 科学とともに歩んだ道
人は信ずるに値する――化学から癌の分子生物学へ:私の歩んだ凸凹道
「幸運の女神」と「生命の糸を紡ぐ女神」
細胞内シグナリングをどう攻めるか
ほか
第3章 科学のこれからを考える
情報生物学の時代に向けて――情報の流れとしての生命と進化
生物学と錬金術
世紀末バブルの中で――日本人であるより人間
ほか