『ポスト・リベラリズム――社会的規範理論への招待』

有賀誠・伊藤恭彦・松井暁編　20000320
ナカニシヤ出版，267p.　2000
http://www.nakanishiya.co.jp/

■有賀誠・伊藤恭彦・松井暁編　20000320　『ポスト・リベラリズム――社会的規範理論への招待』，ナカニシヤ出版，267p.　2000　ISBN-10: 4888485542　ISBN-13: 978-4888485548　［amazon］／［kinokuniya］　※ l03.

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内容（「BOOK」データベースより）
本書は、現代の社会システムを見直し、オルタナティブを構想するための基礎的な理論として規範理論が必要だという考えに立っている。つまり、現在の制度疲労の内実と新しいシステム構想の検討のためには、システムが実現しようとした(実現しようとする)価値と規範の問題にまで議論を深めなければならないと考えている。現実の危機の深刻さと問題の複雑さとは、小手先だけの制度いじりや政策の微調整のみではすまないようなラディカル(根底的)な思考を求めているのである。

内容（「MARC」データベースより）
現代の福祉国家的なシステムを代表する基本理念をロールズらのリベラリズムと捉え、これに何らかの形で代替しようとする諸規範理論を「ポスト・リベラリズム」と位置づけ、ロールズの「正義論」以降の規範理論を鳥瞰し検討。

■目次・書誌情報

伊藤恭彦　20000320　「現代リベラリズム」
　有賀・伊藤・松井編［2000:003-021］
松井名津　20000320　「功利主義――欲望に基づく規範理論として」
　有賀・伊藤・松井編［2000:022-039］　cf.功利主義
尾近裕幸　20000320　「経済的リバタリアニズム」
　有賀・伊藤・松井編［2000:040-060］
Askew, David　20000320　「倫理的リバタリアニズム」
　有賀・伊藤・松井編［2000:061-085］
坂口緑・中野剛充　20000320　「現代コミュニタリアニズム」
　有賀・伊藤・松井編［2000:086-104］
松井暁　20000320　「社会主義――基本理念からの再構築にむけて」
　有賀・伊藤・松井編［2000:105-125］
　cf.アナリティカル・マルキシズム analytical marxism
向山恭一　20000320　「ラディカル・デモクラシー――「政治的なもの」の倫理化に向けて」
　有賀・伊藤・松井編［2000:126-143］
木村光太郎　20000320　「討議的民主主義――ユルゲン・ハーバーマスの民主主義理論について」
　有賀・伊藤・松井編［2000:144-162］
山森亮　20000320　「福祉理論――アマルティア・センの必要概念を中心に」
　有賀・伊藤・松井編［2000:163-179]
有賀誠　20000320　「批判的法学研究――「法の支配」の行方」
　有賀・伊藤・松井編［2000:180-198］
岡野八代　20000320　「フェミニズム」
　有賀・伊藤・松井編［2000:199-218］
工藤博海　20000320　「多文化主義――北米から見たその前提、価値、限界」
　有賀・伊藤・松井編［2000:219-237］
丸山仁　20000320　「エコロジー――実りある論争のために」
　有賀・伊藤・松井編［2000:238-257］

　cf.立岩『自由の平等』　参考文献表

UP:2000　REV:20090822

◇伊藤恭彦　 ◇共同体主義 communitarianism 　 ◇リベラリズム liberalism→自由主義　 ◇リバータリアンlibertarian／リバタリアニズムlibertarianism　 ◇現代規範理論研究会　 ◇BOOK

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