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『社会理論としてのエスノメソドロジー』

山崎敬一 20040320 ハーベスト社,227+xivp.

last update: 20100713

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■山崎敬一 20040320 『社会理論としてのエスノメソドロジー』,ハーベスト社,227+xivp.ISBN-10: 4938551667 ISBN-13: 978-4938551667 \2730 [amazon][kinokuniya]

■内容

・「MARC」データベースより
会話分析やコンピュータサイエンスなど,さまざまな分野に影響を与えてきたエスノメソドロジーとはどのような社会理論なのかを考察.また,社会学的なテーマにエスノメソドロジー的な視点から理論的に迫る.

■目次

序論  vii

第1部 エスノメソドロジーと社会理論
第1章 常識的カテゴリーと科学的カテゴリー――シュッツとエスノメソドロジー 2
序 2
第1節 基礎づけの問題 3
第2節 エスノメソドロジーの問題 13

第2章 主体主義の彼方に――エスノメソドロジーとは何か 22
序 22 第1節 背景 24
第2節 主観主義の問題 33
第3節 主体主義の彼方に 48

第3章 ガーフィンケルとエスノメソドロジー的関心――リフレクシビティーと社会的組織化の問題 61
序 61
第1節 社会学の問題 61
第2節 エスノメソドロジーの問題 66
第3節 リフレクシビティーと社会的組織化の問題 73

第4章 社会的行為における意味と規則 83
序 83
第1節 問題 84
第2節 行為と意味 86
第3節 行為と規則 93
第4節 社会的行為における意味と規則 99
結語 108

第2部 成員のカテゴリー化の問題
第5章 人間のカテゴリー化について――「私」の社会的コンテクスト 112
序 112
第1節 問題 112
第2節 固有名と人間のカテゴリー化 118
結語 127

第6章 場面の組織化とカテゴリーの組織化――差別のエスノメソドロジー 130
序 130
第1節 成員カテゴリー化装置と二人同定問題 132
第2節 場面の組織化 136
第3節 車いす使用場面のカテゴリー化――差別のエスノメソドロジー 139
結語 148

第7章 性別カテゴリーのエスノメソドロジー――虚構としての男と女 151
序 151
第1節 MIRカテゴリーとしての性別カテゴリー 151
第2節 性別カテゴリーによるカテゴリー化 153
第3節 性別カテゴリーに基づく対立関係 156
第4節 対立回避のメカニズムと性別カテゴリーの逆説 161
結語 172

第8章 言語と社会関係のダイナミックス 175
序 175
第1節 日常的推論 175
第2節 推論は計算可能か 177
第3節 データベース作りにおける「例外」の扱い 178
第4節 カテゴリー化 181
結語 183

補論1 いかにして理解できるのか――「意味と社会システム」再考 186
補論2 「知識と理解」 211
あとがき 220
文献 223

■引用

主観と規則(補論2「知識と理解」より)
「主観的意味」や「社会的規則」は反省的に考えるとその根拠を問えない.しかし,「自分は他人よりも自分のことはよく知っている」「社会はどの個人よりも自分のことは知っている」と言う事はできる
この言い方が示しているのは人間のある特定の共在のあり方,すなわち互いに互いの文脈が指示できることである.日常的な意味での「主観」と「規則」の成立の根拠もここにある.また,「社会」と「個人」の問題の根拠もまたここにある(215;下線作成者加筆).

■書評・紹介


■言及

◇中河伸俊 20041231 「構築主義とエンピリカル・リサーチャビリティ」『社会学評論』55(3): 244-59.(Journal@rchiveで全文閲覧可.PDFファイル)

北田 暁大 20070630 「分野別研究動向(理論)――領域の媒介」『社会学評論』58(1): 78-93.(J-STAGEで全文閲覧可.PDFファイル)


*作成:藤原 信行
UP: 20100713 REV:

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