『地球社会と市民連携――激成期の国際社会学へ』
庄司 興吉 19991220 有斐閣,332p.
■庄司 興吉 19991220 『地球社会と市民連携――激成期の国際社会学へ』,有斐閣,332p. ISBN-10: 4641076243 ISBN-13: 978-4641076242 \4,410 [amazon]/[kinokuniya]
■内容
現代社会を全身体で把握し、地球市民となるために!地球社会としての現代社会とは何か。いかに生成してきて、いかに存立しているのか。その歴史と構造を解明し、生まれつつある主体を明らかにする。主体化する人間の運動はいかに展開され、いかなる社会をもたらすのか。地球市民になるための、社会学からのルートの開拓。
地球社会としての現代社会とは何か。その歴史と構造を解明し、生まれつつある主体を明らかにする。主体化する人間の運動はいかに展開され、いかなる社会をもたらすのか。地球市民になるための、社会学からのルートを示す。
■目次
I章 現代社会への視座
- 情報の洪水のなかで
- 地域社会・国民社会・地球社会
- 地球社会としての現代社会
- 地球社会のなかの「先進」社会
- 民主主義と人権の再検討
- 住民として,地球市民として
II章 地球社会の現代的生成
- 四つの基本的問題
- 核軍産複合体の生成
- 人種・民族的階層構造の再編
- 近代的生産・生活様式の拡大
- 中枢-周縁化と管理社会化
- 人類社会形成の戦略
III章 新日本主義と地球社会
- 差別発言の背景
- 日本的性格の否定的評価
- 肯定的再評価へ
- 「中」意識と日本的「新中間大衆」社会
- 新日本主義と地球社会
- 地球社会のなかの国民社会
- 社会的現実と新日本主義のリスク
IV章 風土・民族・普遍人類性
- 新日本主義の提起した問題
- 戦前期日本主義の独創性
- 戦中戦後日本主義の特殊性
- 日本主義のもつ潜在的可能性
- 日本主義から普遍人類主義へ
V章 日本人から地球市民へ
- 日本人の針路
- 地球市民の身体形成
- 平和主義を身体化するために
- 地球社会を作り変える
VI章 市民社会から地球共生社会へ
- 市民社会の現代的再編
- 福祉社会の基盤と意識
- 地球社会への社会運動
- 共生社会への文化戦略
VII章 地球社会の構造と主体
- 地球社会の概念
- 重層的社会形成
- 問題から構造へ
- 意味と戦略
- 社会運動の転換期
- 主体としての市民
VIII章 市民運動から市民連携へ
- 戦後市民運動の六つの波
- 戦後日本の住民運動と市民運動
- 労使盟約下の労働運動と市民運動
- 新しい社会運動論と市民社会論の再生
- ネオ・ノマティズムと地球社会の現実
- 市民運動の構造的基盤:再考
- 住民的地球市民のネットワーク
注
参考文献
初出一覧
事項索引
人名索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:影浦 順子