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『21世紀につなぐ生命と法と倫理―生命の始期をめぐる諸問題』 中谷瑾子著 19991210 有斐閣, 301p. ■中谷 瑾子 19991210 『21世紀につなぐ生命と法と倫理―生命の始期をめぐる諸問題』,有斐閣, 301p. ISBN-10: 464102748X ISBN-13: 978-4641027480 1999 [amazon] ※ b ■商品の説明 ブックレビュー社 妊娠中絶から人工生殖や遺伝子組替えなどヒトの命の始まりを操作する生殖補助医療の問題点を明らかにする 「生命倫理の再構築を置き去りにして日進月歩で発達するヒトの生殖補助医療。それはクローン人間どころか自分の腹を痛めずに親が望む通りの能力,容姿,肌の色を備えた「デザイナー・ベビー」を"産む"ことまでも可能にした。こうした技術と生命倫理のギャップを西欧諸国がどのようにして調整し,あるいは埋めようと試みてきたのか。試行錯誤の足取りを「科学技術の進歩と刑事規制の行方」という視点から丹念にフォローする。前半は20世紀的技術である妊娠中絶を社会経済的効果と胎児生命・人格の法的保護の視点で論じ,後半は21世紀のヒト生殖技術がもたらした深刻かつデリケートな問題を説く。 英国では1990年にヒトの受精および胚研究に関する法律(HFE法)が制定され,翌91年にはドイツ胚保護法が,94年にはフランスの人工生殖関連法が制定された。その経緯と内容は,この方面の立法が後れている我が国にとって参考になる。我が国では生殖医療技術に限らず科学の発達の成果について海外のセンセーショナルな現象を無批判に受け入れる傾向があるが,欧州先進国の刑事罰を盛り込んだ生殖補助医療規制に対する真剣な取り組みはもっと知られていい事実である。 「クローンでヒトの胚研究 英政府が認める法案」(平成12年8月の朝日新聞朝刊)。こんな刺激的な記事が毎週のように現われる。こんな記事がどんな経過で登場し,どんな意味があるのか,断片的な新聞の解説やセンセーショナリズムに偏った週刊誌の"報道"はミスリードしがち。かといって医学の専門書・誌は歯が立たない。本書は専門書に属するのだが,生殖補助医療の専門家ではない刑法学者が社会的な視点で書いただけに,かえって人工授精,代理母,胎児診断,貸し腹,多胎妊娠の減数術,出生前診断,男女の産み分けなどヒトの生命を操作する技術のABCと法規制小史が一通り分かる水準の高い入門書。 (仙台白百合女子大学 非常勤講師、老・病・死を考える会世話人 尾崎 雄) (Copyrightc2000 ブックレビュー社.All rights reserved.) ■内容(「MARC」データベースより) 現実味を帯び始めたクローン人間の是非、複数の大学が開始した遺伝子治療など、医事法が関わるべき問題は広がり始めている。「妊娠中絶の諸問題」「生殖補助医療をめぐる諸問題」の構成で、生命をめぐる法と倫理について考察。 ■目次 第1部 妊娠中絶の諸問題 次代へ架ける生命の保護にかかわる法の選択 堕胎罪処罰の限界―道徳と法における選択の論理外国の立法例を中心として 妊娠中絶に対する法的規制の在り方―とくに西ドイツにおける法改正をめぐる諸見解を参考にして 人工妊娠中絶と生育限界―人工妊娠中絶許容の法的・倫理的限界 ほか 第2部 生殖補助医療をめぐる諸問題(生殖医学の進歩と刑事法上の諸問題 多胎妊娠に対する減数(減胎)術をめぐって―法律家の立場から 生殖補助医療の関連法規 英国のReproductionにおけるEgg Donationと中絶―胎児・女性死体の卵巣組織の利用をめぐって *作成:櫻井浩子 UP:20071219 REV:2007 ◇生命倫理 ◇生殖補助医療 |