『詩と権力のあいだ』
宇野 邦一 19991115 現代思潮社,254p.
last update:20131016
■宇野 邦一 19991115 『詩と権力のあいだ』,現代思潮社,254p.
ISBN-10: 4329010062 ISBN-13: 978-4329010063 \2800+税
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■内容
思考が螺旋を描くとき。批評は、言語と身体に滲透する見えない権力の形なき振動にじかに接しなければならない。宇野邦一の思考は、ドゥルーズに師事して以来20年、
螺旋を描くように言語の権力をめぐり、はるかに深い次元へと思考を導き出す。
■目次
吉岡実と土方巽
詩と死の器
死の光学
土方巽の生成
怪しいからだ
まだ踊り続ける人に
作家論
親密で疎遠な阿呆――芥川龍之介
崩壊の歴史家――太宰治
文字の背後の力を見つめる――中島敦
歴史と時間――柳田国男
白い人称、言葉の荒野――古井由吉
螺旋と不穏――フェルナンド・ペソア
薔薇か、糞か――セリーヌ
夜のむこうの夜――ピナ・バウシュ
はてしなく、力をもたないパロル――宮川淳
去勢と宇宙――草間彌生
他者の散文
バフチンの驚き
小説的思考――四人称と無人称
詩は自己欺瞞か?
分裂症とは何か
分裂症の彼方へ
快楽原則の彼方の機械
過程と考古学
権力、二つの位相
なぜ権力について考えるか
詩と権力のあいだ
後記
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:北村 健太郎