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『医療社会学を学ぶ人のために』
進藤雄三・黒田浩一郎編 1999/10/30 世界思想社,2200円+税
このHP経由で購入すると寄付されます
■進藤 雄三・黒田 浩一郎 編 19991030 『医療社会学を学ぶ人のために』,世界思想社,308p. ISBN:4-7907-0777-6 2310
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立岩[2004]で紹介・言及
表紙写真と目次
http://www.sekaishisosha.co.jp/mokuji/07776.html
世界思想社HP
http://www.sekaishisosha.co.jp
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第T部 医療社会学の基礎
1
佐藤純一
「医学」
2
的場智子
「病者と患者」
3
進藤雄三
「医師」
4
黒田浩一郎
「コメディカルおよび非正統医療」
5 金子雅彦 「医療施設」
6
広井良典
「医療システムと医療政策」
第U部 医療社会学の射程
7 佐藤哲彦 「医療化と医療化論」
8
立岩真也
「資格職と専門性」
9
市野川容孝
「医療倫理」
10 田間泰子 「ジェンダーと医療」
11
高橋涼子
「精神医療」
12
栗岡幹英
「医療産業」
13
池田光穂
「世界医療システム」
第V部 医療社会学への誘い
14 進藤雄三 「文献解題」
15 黒田浩一郎「調査法」
16 黒田浩一郎「専門誌と学会」
コラム
辻本好子 「患者の立場からのメッセージ」
武澤純 「医療社会学に期待するもの」
池川清子 「もうひとつ別の医療と看護を求めて」
赤松昭 「私たちの姿,見えてますか?」
立岩のところの構成は以下。
【原稿送付:19981207】35枚
■資格職と専門性
1 不思議に思ってみること
外側にいられる幸せ・外側から見ようとする意志
資格は特別な場合しかいらない
資格は有害でありうる
直接選択で行けるところまで行ってみる
2 専門性はどこまで使えるか
地位向上のために専門性が主張される
専門分化が効かない場合がある
普通の仕事はなくならない
3 看護という仕事
曖昧さや多様さをそのまま明確に考えること
専門家でないことが専門家であることもある
技術者を使うのは技術者でなくてもよい
信じず,抗弁すること
cf.立岩 真也 2003/05/25
「『こんな夜更けにバナナかよ』」
(医療と社会ブックガイド・27)
『看護教育』44-05(2003-05):(医学書院)
◆進藤雄三「医師」
「「利他主義」、「支配」。「集団としての近代専門職に対する社会意識の変化…
こうした変化を象徴的に示したのは、公民権運動、フェミニズム、消費者運動、学生運動が大々的に展開された「異議申し立て」の一九六〇年代の時代を背景に、「クライエントの反逆」と呼ばれた教育・医療・司法領域への批判の高まりを受け、利他主義の象徴とさてきた専門家―クライエント関係を「支配」という観点からとらえようとするアメリカにおける傾向であった。一九七〇年に上梓されたフリードソンの『医療と専門家支配』は当時の時代意識を代弁している。この延長線植にイリイチによる一層急進的な医療批判(…『脱病院化社会』…)が展開されることになる。」
◆7 佐藤哲彦 「医療化と医療化論」
「…これまでの多くの医療化論では、「本来」医療的な領域と「本来」そうでない(非医療的)領域の境界が仮定されている…。この仮定によって医療化論は、非医療的領域が医療的領域へとシフトしていく様相を論じることができたのだが、それは「自然な(natural)」領域と「社会・文化的な(socio-cultural)」領域とを分けることができるという素朴な仮定である。実はこれは、病の「自然な」側面を disease として対象とはせず、その「社会・文化的」側面を ilness として医療社会学の対象と確定した,医療社会学自体の出発点における仮定なのである。しかしながら自然は科学の中においてそのまま捉えられるわけではなく、なんらかの協同的解釈行為を通じて立ち現われてくる、構成(産出)されるものである。むしろ正確には、科学の中における自然は「自然な」ものであると同時に「社会文化的な」ものである。とすれば、医療にひそむ政治性を問題とする医療化論は、論理的には不十分な形でそれを問題としてきたと言わざるをえない。にもかかわらず、医療化論がこれまで逸脱、ジ(p.136)ェンダー、セクシャリティその他の領域に関する政治性を指摘してこれたのは、その領域が社会状況との関連で、あるいは社会(科)学者間において問題とされてきたからである。」(佐藤哲彦[1999:136-137])
◆9
市野川容孝
「医療倫理」
「バイオエシックスが重視する患者の自己決定という原理は、たしかにニュールンベルク・コードに一つの源泉をもつが、しかし、これ以上に重要なのは一九六〇年代のアメリカにおける消費者運動である。一九六二年にケネディが出した「消費者の利益保護に関する大統領特別教書は」は、保護されるべき消費者の権利として「安全を求める権利」、「知らされる権利」、「選択する権利」、「意見を聞いてもらう権利」の四つをあげている。」(市野川「医療倫理」p.181)
■言及
◆立岩 真也 2003/11/**「医療・技術の現代史のために」,今田高俊編『産業化と環境共生』(講座社会変動2),ミネルヴァ書房
資料
「★05 […]専門性と資格についての基本的なことがらの確認として立岩[1999]。」 ◆立岩 真也 2010/11/01
「資格/医療的ケア――唯の生の辺りに・7」
,『月刊福祉』2010-11
収録作品一覧
医学 佐藤 純一著 2-21
病者と患者 的場 智子著 22-41
医師 進藤 雄三著 42-59
コメディカルおよび非正統医療 黒田 浩一郎著 60-79
医療施設 金子 雅彦著 80-96
医療システムと医療政策 広井 良典著 97-121
医療化と医療化論 佐藤 哲彦著 122-138
資格職と専門性 立岩 真也著 139-159
医療倫理 市野川 容孝著 160-184
ジェンダーと医療 田間 泰子著 185-204
精神医療 高橋 涼子著 205-219
医療産業 栗岡 幹英著 220-236
世界医療システム 池田 光穂著 237-259
文献解題 進藤 雄三著 260-273
調査法 黒田 浩一郎著 274-289
専門誌と学会 黒田 浩一郎著 290-303
19991030 01
20010000 02
20030220 03 1000
20050331 04
UP:1999 REV:20031023,20040814, 20100905
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医療社会学
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