『少子高齢化ニッポン――大胆予測これからどうなる』
舛添 要一 19990924 PHP研究所,165p.
■舛添 要一 19990924 『少子高齢化ニッポン――大胆予測これからどうなる』,PHP研究所,165p. ISBN-10: 456960790X ISBN-13: 978-4569607900 1575 [amazon]/[boople] ※ b p02
■内容(「BOOK」データベースより)
パラダイムシフト!国による規制・保護、経営資源の保有、高齢者の居場所のない社会…といった従来のパラダイムから、自由競争、持たざる経営、バリアフリーのまちづくり…といった新しいパラダイムへ。いかにシフトできるかが、21世紀の日本を決定する。
■内容(「MARC」データベースより)
国による規制・保護、経営資源の保有、高齢者の居場所のない社会といった、従来のパラダイムから、自由競争、持たざる経営、バリアフリーのまちづくりといった、新しいパラダイムへシフトする必要性を説く。〈ソフトカバー〉
■目次
まえがき
第1章 少子高齢化社会のインパクト
日本は猛スピードで高齢化している
日本は世界一の長寿国になった
ほか
第2章 社会的安全ネットの崩壊
近代史の三大インパクト
バブル後遺症を引きずりすぎる
ほか
第3章 過渡期のパラダイムシフト
パラダイムシフトの時代
これからの政府の役割は
ほか
第4章 少子高齢化時代の福祉ビジョン
少子高齢化社会の福祉のあり方
年金改革―改正年金制度の改革の問題点
ほか
■
まえがき
「私たちに残された時間はもうわずかしかない。異常な時代に通用したシステムを根本的に変える必要がある。ここ二、三年が勝負であり、この改革に失敗する企業は市場から退出しなければならない。日本が構造改革に失敗すれば、世界の三流国に転落してしまうであろう。今まさに、百年の計が問われているのである。
長期的に日本の将来を見据えたとき、最大の問題は少子高齢化である。」(舛添[1999:6] 帯裏:「私たちに……問われているのである」)
「高齢者になってもいつまでも元気に社会参加ができるように、健康づくり、職づくり、趣味づくりに励む必要がある。そうすることによって財政の負担を軽減しなければ、日本社会の活力は失われていくであろう。医療の発達は、「簡単には死ねない」社会を生み出したのであり、各人が定年退職後に二〇年に及ぶ老後の人生設計をしておかねばならなくなったのである。
長寿化は慶賀すべきことかもしれないが、少子化のほうは困りものである。なぜ先進国において出生率が低下しているのか、その要因にはさまざまなものが考えられるが、女性の社会進出もその大きな理由である。少子化は、実は晩婚化、未婚化が原因で、二〇代<0008<前半までに結婚している女性の場合は、出生率はさほど低くない。若い女性を結婚へと踏みきらせることのできない日本の男性こそ、実は責任があるのではなかろうか。第二次大戦後に強くなったのは、「靴下と女性」といわれるが、戦後の日本男性が弱くなって若い女性を結婚に踏みきらせるだけの魅力に欠けているのであろう。」(舛添[1999:8-9])
第1章 少子高齢化社会のインパクト
日本は猛スピードで高齢化している
四人に一人が高齢者になる
子どもが減っていく
「現行の年金の支給開始の六〇歳以上の高齢者で見ると、一人の年金を約三人で拠出している現行の制度も、二〇二五年には一・四六人で支えることになってしまう」(p.24)
人口構造が逆ピラミッドになる
日本は世界一の長寿国になった
ほか