『悪夢の遺産―毒ガス戦の果てに ヒロシマ~台湾~中国』
尾崎 祈美子 19990815 学陽書房,229p.
■尾崎 祈美子 19990815 『悪夢の遺産―毒ガス戦の果てに ヒロシマ~台湾~中国』,学陽書房,229p. ISBN-10:4313812016 ISBN-13:9784313812017 \1700 [amazon]/[kinokuniya] ※ mw
■内容
「貧者の核兵器」とも称される毒ガス―第二次世界大戦中、旧日本軍の最終兵器として大量に製造されたが、敗戦により未使用弾は地中深く埋められた。半世紀の時を超え、中国の奥地に遺棄された毒ガス弾が、腐食により環境を破壊し始めたと知り、著者は行動を開始する。戦争の負の遺産にかかわってしまった普通の人々の心の歴史を、ヒロシマのTVディレクターが克明な取材に基づいて綴る、鎮魂のルポルタージュ。
■目次
プロローグ
第1章 毒ガス戦の幕開け
1.台湾・霧社事件
2.なぜ毒ガスは使われたのか
3.毒ガス船の暗い闇
第2章 大久野島毒ガス工場
1.毒ガスを作り続けた人々
2.生命の破壊システムの中で
第3章 もうひとつの毒ガス工場―曽根製造所
1.忘れられた毒ガス障害者
2.曽根製蔵書の素顔
3.女子工員たちの仕事
第4章 中国の遺棄毒ガス弾
1.毒ガス団の現場へ
2.「日遺毒弾」――中国側からの告発
3.「敵」も「味方」も傷つけて
エピローグ 100年の巨大なパノラマ
注
解説 常石敬一
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:本岡 大和