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『谷中村滅亡史』

荒畑 寒村 19990517 『谷中村滅亡史』,岩波文庫,196p.


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■荒畑 寒村 19990517 『谷中村滅亡史』,岩波文庫,196p. 560+税 ISBN-10: 4003313739 ISBN-13: 978-4003313732 [amazon]

田中正造から足尾鉱毒事件を世に訴えるために是非書いてほしいと依頼されていた荒畑寒村(1887-1981)が,明治40年,土地収用法によって谷中村が強制的に破壊されるという事態に接して,一気に書き上げたドキュメンタリー.谷中村滅亡の惨状を後世に伝えようとする著者の熱意がひしひしと伝わってくる社会科学の古典.(解説=鎌田慧)


  凡例
  序(田中正造)
  序(木下尚江)
  自序

 緒 言
第一 鉱毒問題の起因
第二 鉱毒問題第一期
第三 鉱毒問題第二期
第四 鉱毒問題第三期
第五 鉱毒問題第四期
第六 兇徒聚衆事件起る
第七 田中翁の直訴
第八 鉱毒問題の埋没
第九 官林の払ひ下げ
第十 谷中村買収の口実
第十一 日本無比の沃土
第十二 安生の奸計
第十三 醜類、法廷に争ふ
第十四 政府、堤防を破壊す
第十五 谷中村の運命決す
第十六 排水器の買ひ上げ
第十七 政府、人民を苦しむ
第十八 買収の悲劇
第十九 政府、人民を欺く
第二十 罪悪の受け継ぎ
第二十一 谷中村の合併
第二十二 政府、堤防を破壊す
第二十三 瀦水池無効の実例
第二十四 瀦水池設計の無謀
第二十五 土地収用法出づ
第二十六 谷中村の滅亡
 結 論
  解 題     (堀切利高)
  解 説     (鎌田慧)



「しかれども注意せよ、これ独り谷中村のみにあらざるなり。吾人は事実に拠て断言す、もしかくの如くんば、法律の存在は、法律の皆無なるより更に危険なり。何となれば政府は法律の武器を逆用して、国民を残害すればなり。然り、目前明治政府は即ちこれにあらずや。」(p.147)



*作成:北村健太郎
UP:20090112 REV:20090822
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