『コミュニケーション論――愛と不信をめぐるいくつかの考察』
後藤 将之 19990425 中央公論新社,253p.
last update:20110124
■後藤 将之 19990425 『コミュニケーション論――愛と不信をめぐるいくつかの考察』,中央公論新社,253p. ISBN-10:4121014707 ISBN-13:978-4121014702 \777 [amazon]/[kinokuniya] c07 ※
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
時代を反映するポップスの歌詞やマンガに着想を得て、ポップ文化にひそむ思想性を、G・H・ミードやH・S・サリヴァンの理論により摘出する。1960年代以降の大衆文化が秘めていた可能性を、90年代の文脈から再検討し、新世紀のコミュニケーション秩序のありうべき姿を、情感にとんだ記述をとおして描き出す。何も押しつけず、何も否定しない。時代の最後列から「乗り遅れた世代」のひとりが送る相互理解のメッセージ。
■目次
第一章 コミュニケーションとは何か
1 コミュニケーションの可能性
2 さまざまな定義
3 人間についての第一の類型
4 人間についての第二の類型
第二章 情報的な世界観
1 情報の定義
2 情報の物的性質
3 情報ネットワークの種類
4 情報環境と生きられた世界
第三章 認識としてのコミュニケーション
1 胡桃の殻の中の世界
2 状況の集合的な定義
3 多元的無知と沈黙の螺旋
4 合意の理論
第四章 交流としてのコミュニケーション
1 言語・身体・世界
2 身振り・言語・精神
3 自覚されない交流の諸相
4 交流の限界
第五章 構造としてのコミュニケーション
1 コミュニケーションという構造
2 不偏性と自己開示
3 ネットワークの形態生成
4 歴史と記憶
註
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志