『老いの近代』(日本の50年日本の200年)
天野 正子 19990225 岩波書店,258p.
last update: 20140415
■天野 正子 19990225 『老いの近代』(日本の50年日本の200年),岩波書店,258p. ISBN-10:4000263129 ISBN-13:978-4000263122 欠品 [amazon]/[kinokuniya] ※ [広田氏蔵書] a06. a06p.
■内容
(amazonより)
老いを蔑視することも聖化することもなく,あるがままに見つめる眼差し-近代が失ったその眼差しを時間と歴史の厚みの中で検証し,再生させ,人々がそれぞれの固有性において老いと向きあう道筋を探る.老いと生の様々なかたち,老年期の光と影とともに,老いという覗き窓から見える現代社会の全体像を描き出す。
(「MARC」データベースより)
近代が失った、老いをあるがままに見つめる眼差し。人々が老いと向き合う道筋とは? 老いという覗き窓から見える現代社会の姿。
■目次
プロローグ――もう一つの時間へのまなざし
第一部「生と老い」をつなぐ――「老いる」の地平へ――
1老人の入る席・子どもの入る席
2方法としての老い――内なる年齢の叫び声
3老いていく身体と時間――微光性の世界
第二部「昭和」の老い――終わりのない旅――
1記憶の熟成と表出――「最後」の被爆者として
2ご奉公願いさげ――老いゆく〈未復員〉
3境界を生きる老い(1)――在日朝鮮人の選択
4境界を生きる老い(2)――アイヌ語の再生
第三部 老いのパフォーマンス―― 一人ひとりの意味場――
1長寿と記憶の共同体――沖縄から吹く風
2文体と老い――吉野せいの世界
3老いの未完成交響楽――職人の技
4演じる老い・生きられる老い――「おばあさん」俳優
5「悪女」集団の四〇年――女と老い
もう一つのプロローグへ――「われ感ずるゆえにわれあり」の世界
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:志知 雄一郎