HOME > BOOK >

『プライバシー・クライシス』

斎藤 貴男 199901 文春新書,237p.


このHP経由で購入すると寄付されます

■斎藤 貴男 199901 『プライバシー・クライシス』,文春新書,237p. ISBN-10: 4166600230 ISBN-13: 978-4166600236 \756 [amazon][kinokuniya] p0206

■内容

日経ビジネス
個人情報の危機を考える
1970年代に政府は国民総背番号制度の導入を試み、国民の反発によって断念した。それから四半世紀、情報化社会の発展とともに総背番号制度に対する抵抗感も薄らいだ今、政府は今またこの計画を本格的に進めつつある。制度導入に伴う個人のプライバシー侵害などの問題を考察した1冊。

国民総背番号制度はもともと、税の不公平をなくすため、納税者番号をもとにした管理システムを作ることがねらいだった。

しかし、今これを現代に即応したかたちで機能させるために、生年月日や住所だけでなく、職歴、病歴といった個人情報を一括管理する発想が生まれている。それによって、役所の事務や事故・災害処理などの効率化が図れるからだ。

しかし、個人の立場から見れば大きな問題があることも事実だ。もし集積回路(IC)内蔵の個人識別(ID)カードによる国民管理体制が作られれば、例えば図書館で借りる本、買い物、レンタルビデオの利用などから、趣味・嗜好に関する情報までがあらわになる恐れもある。

情報管理社会と個人のプライバシーについて考えさせられる。
(日経ビジネス1999/3/15号 Copyrightc日経BP社.All rights reserved.)

出版社/著者からの内容紹介
定期券、貯金通帳から病院のカルテまで、最先端技術をもってすれば一元管理など実に容易なのだ。いま甦る国民総背番号制度の悪夢

■紹介・言及

橋口 昌治 200908 「格差・貧困に関する本の紹介」, 立岩 真也編『税を直す――付:税率変更歳入試算+格差貧困文献解説』,青土社


UP:20090813 REV:
規律社会/管理社会  ◇格差・貧困に関する本の紹介  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
TOP HOME(http://www.arsvi.com)