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『ベナ−看護ケアの臨床知――行動しつつ考えること』

Benner, Patricia E.; Hooper-Kyriakidis, Patricia; Stannard, Daphne 19990115 Clinical Wisdom and Interventions in Critical Care: A Thinking-in-action Approach, Saunders, 588p.
=20050115 井上智子・阿部恭子 訳,医学書院,792p.


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■Benner, Patricia E.; Hooper-Kyriakidis, Patricia; Stannard, Daphne 19990115 Clinical Wisdom and Interventions in Critical Care: A Thinking-in-action Approach, Saunders, 588p. =20050115 井上智子・阿部恭子 訳 『ベナ−看護ケアの臨床知――行動しつつ考えること』,医学書院,792p. ISBN-10: 4260333704 ISBN-13: 978-4260333702 \5670 [amazon][kinokuniya]

■内容
「MARC」データベースより
今注目の看護理論家パトリシア・ベナーは、臨床で実践している看護師たちを観察しインタビューすることで、彼らが確かに臨床知というものを身につけていることを見出した。臨場感あふれるナラティブから看護師の臨床知を解説。
Product Description
Univ. of California, San Francisco. Text for undergraduate and graduate nursing students who are learning critical care, educators teaching critical thinking, and those seeking to improve systems of care and leadership in clinical practice. Includes narratives. Softcover. DNLM: Nursing Care--methods.
■目次
第1章 行動しつつ考えることと推移を見通すこと 概観
 研究の背景
 対象と方法
 卓越した判断と思考,臨床でのふるまいのスキル
 行動しつつ考えることと推移を見通すこと
 熟練したノウハウ
 反応に基づく実践
 発動力
 鋭敏な知覚と関わりの技能
 倫理的推論と臨床的推論のつながり
 情動と判断とナラティヴによる説明のつながり
 経験的学習におけるナラティヴの役割
 実践の論理とナラティヴによる教育法
 まとめ
第2章 臨床把握と臨床探求
・問題の特定と臨床での問題解決
 質的な識別をすること
 臨床状況を探求し,思索し,そのパズルを解くこと
 臨床的重要性の変化を認識すること
 特定の患者集団に関する臨床知を深めること
 臨床把握と患者の反応に基づく実践
 臨床把握,推移を見通すこと,および探索的思考の教育と学習
 まとめ
第3章 臨床における先見性
・潜在的な問題を予測し予防する
 先を考えること
 特別な疾患や傷害についての臨床における先見性
 特別な疾患や傷害のある患者の危機,危険,脆さを予測すること
 予想外の出来事を発見すること
 まとめ
第4章 状態が不安定な患者の生命維持機能の診断と管理
 診断とケアの深いつながり
 緊急で命に関わる状況を診断し管理すること
 診断し,モニターし,見極め,状態の不安定な患者に迅速なケアを提供して生体機能と身体的安定を維持すること
 重要だが緊急でない身体機能の不安定さを診断し,モニターし,予防し,管理すること
 同時に行われる複数の治療・処置を調整し管理すること
 生命維持装置から離脱する患者を指導し支援すること
 まとめ
第5章 熟練を要する危機管理能力
 危機を管理するための環境を整えること
 危機に対応するために迅速で多様な治療の実務を順序よく管理すること
 危機の中でチームを編成しチームメンバーの行動を調整すること
 医師がいる場合,患者の管理をする上で経験に基づいたリーダーシップを発揮すること
 医師が不在の場合,危機管理に必要な医療行為を行うこと
 臨床能力と熟練臨床家を見極め,特殊な状況に配備すること
 情緒的反応を調整し,職場の雰囲気を円滑にすること
 まとめ
第6章 重症患者を安楽にすること
 安楽の源としての身体的ケア
 人間関係やつながりを通じて安楽にすること
 邪魔にならないようにして適度な刺激と気晴らし,休息を提供すること
 先端医療の環境をやわらげること
 でしゃばらずに応じること
 鎮痛薬や鎮静薬,筋弛緩薬の使用と安楽の方法との倫理的な緊張を調和させること
 痛みを伴う処置の影響を抑えること
 日々の日課や習慣が安楽をもたらすこと
 まとめ
第7章 患者の家族へのケアリング
 家族が患者と一緒にいられることを保証すること
 家族に情報や援助を提供すること
 家族がケアに参加できるようにすること
 まとめ
第8章 技術的環境での危険防止
 実践的な技術アセスメントを行うこと
 安全措置を行うこと
 機器を活用することとその性能を理解すること
 まとめ
第9章 死と向き合うこと
・終末期ケアと意思決定
 意思決定のポイントと移行
 ケアの妥当なレベルをアセスメントし計画すること
 治癒から緩和ケアへの移行を認識し伝えること
 思いやりのある緩和ケアを計画し実行すること
 死と向き合うこと
 終末期医療と意思決定についての現在の倫理的議論
 まとめ
第10章 多様な臨床的・倫理的・実践的な考え方について話し合うこと
 臨床的な移行を伝えること
 臨床経過の中で予測の逸脱と予想外の変化を伝えること
 実践を変えることと新たな臨床知識を身につけること
 実験的な治療についての臨床知識を身につけること
 チームを作ること―注意深く,有能で,協力的な集団を育成すること
 まとめ
第11章 質のモニタリングとブレイクダウン管理
 ブレイクダウンを管理する際の仲介者の役割
 最前線での質の改善とモニタリング,危機管理
 差し迫ったブレイクダウンと実際のブレイクダウンを建て直すこと
 ブレイクダウンが生じている中でのチームの構築
 今後のブレイクダウンを予防するためにシステムを改善したり設計し直すこと
 事例の比較:大きな困難に立ち向かいブレイクダウンを受けとめること
 不安定な職場環境で医療システムの欠陥を最小にすること
 適切な看護ケアや社会サービスのないところで高度な医療を提供すること
 まとめと解説
第12章 臨床リーダーシップのすぐれたノウハウと他者を指導し助言すること
 他者の臨床的成長を促すこと
 患者の経過を解釈し,予測し,対応するに際して他者をコーチングすること
 患者ケアのギャップを埋めること
 協力関係を築き,維持させること
 ケア提供システムを作り変えること
 まとめ
付録A 研究デザインおよびデータ分析について
付録B 教育方法と提言
用語解説
参考文献


■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:三野 宏治 
UP:20100223 REV:
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