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『安全学』

村上 陽一郎 19981204 『安全学』,青土社,246p.


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村上 陽一郎 19981204 『安全学』,青土社,246p. 1800+税 ISBN-10: 4791756797 ISBN-13: 978-4791756797  [amazon]

 交通事故、航空機事故、原発事故、ハイテクの暴走、医療ミス、戦争、テロリズム、環境汚染、自然災害―現代文明が追求する価値が、恩恵だけでなく危険をも孕む。文明そのものの脅威をわれわれはいかに生き延びるか。新たな知/倫理としての「安全学」を模索する、全く新しい文明論。

まえがき

第I部 文明と安全
1 安全学の可能性

変わってきた時代/なくならない危険/世界的な規模で/知識と不安/人為による危険/医療における死者/戦争における死者/危険と安全
2 文明のイデオロギー
現代的問題の基礎/十八世紀西欧の新事態/文明のイデオロギーの終焉/環境問題の特質/人為の罪/どうやって自然に戻すか/人工物の氾濫と反乱
3 新しい文明の可能性
第二の自然/倫理の根拠としてのキリスト教/人間のなかの倫理的根拠/「人間」のなかの「自然」/欲望の制御/日本社会での規矩/「有り難う」の意味/危機の源泉

第II部 社会と安全
4 無駄呼ばわりの危険

避けてほしかった議論/頻度の少ない危険/空振りに「慣れる」/重なった飛行機事故/もう一つの例/事故原因の吟味/「たるみ」避難で済むか/不注意の意味/間違い易いレヴァーの位置/ミスをする人間
5 安全概念の基礎づけ
「やっこらしょ・どっこいしょ」/欲望の解放/「良心」の問題/敵を射たなかった行為/「殺さない」という動物的感覚/「自分を殺さない」/生存の尊重の範囲
6 安全を個人の権利と考える
安全を望む基準/許容度の多様性/機能の外化/軍事的な問題/対費用効果/補償という概念
7 社会の安全とは何か
治安のよい社会/規範と逸脱の構造/逸脱のエネルギーの利用/芸術というジャンルの社会的意味/エネルギーの吸収と規範の更新/物分かりの悪い・良い

第III部 医療
8 医療のなかの安全

医療事故の典型/重なった不注意/安全工学から学ぶべきこと/医薬品の場合/それでも起こる薬害事件
9 薬害の構造
国際的評価/薬害の例/問題の構造/情報の尊重/安全工学的な安全性/より高度の安全性
10 「安全」と「危害」
医療における原理的問題/「安全」を論じるための基盤/「侵襲」という言葉/医療の原則/安全と危害/「患者」の要求

第IV部 「学」としての安全学
11 「科学」と「価値」

「学」の意味/「科学」の一つの意味/安全の探求/「分布型」の学際研究/科学は「価値自由」ではない/「科学」と「価値」
12 安全工学と安全学
工学的配慮/安全管理/もう一つの安全管理/さらなる拡張/安全管理技術の中身/具体的な手順/対策の多様化/工学的な哲学/安全工学と安全学
13 唯一解から複数解へ
インタクト・サヴァイヴァル/自殺者の場合/価値のトレード・オフ/同一の価値どうしのトレード・オフ/環境問題の場合/世代間のコンフリクト/安全工学的解決/唯一解信仰からの脱却/複数解の容認

終章 安全学のゆくえ 近代科学を超えて
欧米の反応/生命現象との類比/政策的な側面

あとがき


*作成:北村健太郎
UP:20090308 REV:20100710
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