『講座社会学〈1〉理論と方法』
高坂 健次・厚東 洋輔 19981210 東京大学出版会,276p.
last update:20111021
■高坂 健次・厚東 洋輔 19981210 『講座社会学〈1〉理論と方法』,東京大学出版会,276p. ISBN-10:4130551019 ISBN-13:978-4130551014 \3990 [amazon]/[kinokuniya] ※ s p02 er g03 j08 mk17
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
本シリーズは、社会学の実証的な研究の成果にもとづいて、きわめて重要な転換期を迎えている現代日本社会を、多様な領域にわたって解明し、21世紀に向けての展望を示すことを目指して、とりまとめられるものである。単なる言説の羅列や、思いつき的ともとれる社会・文化評論や風俗批評風の記述に傾斜することなく、これまでの社会学的研究の成果を十分にふまえた実証性と体系性を、全体の基調とした。
■目次
日本の社会と社会学――解説
戦後改革、政治対立、そして経済復興
民主化=近代化志向の社会学
高度経済成長、転機としての1970年、そして近代化の達成
社会管理志向の社会理論から対抗的諸パラダイム
情報化・国際化・少子高齢化のなかの転換期
社会学のパラダイム多元主義と世代交代
1 総論 社会学の理論と方法
はじめに:本書の目的と構成
T 日本の社会学の戦後50年
1 パラダイム変遷の3つの段階
2 民主化とマルクス主義の社会学化(1945-60年)
3 高度経済成長と社会システム理論(1960-80年)
4 情報化と社会構築主義(1980-95年)
5 今後の展望(1995年以降)
U 社会学理論の理論構造
1 「理論」の現状と課題
2 一般理論
3 歴史理論
4 規範理論
5 おわりに
2 近代を語る視線と文体――比較のなかの日本の近代化
1 近代化論の現在
2 戦後社会学の近代化論
3 古典的近代化モデルの崩壊
4 方法的転回
5 巨大理論の終焉
6 新たな地平
7 西欧近代/日本近代
8 近代を語る社会学
3 戦後日本社会のシステム構成
1 序
2 社会システムと人格システムの双対性
3 戦後体制
4 相互作用の4類型
5 双対性の戦後的形態
6 戦後体制の変容
7 相互作用の理論
4 「中範囲の理論」の構想力
1 「中範囲の理論」が成立する場
2 ミクロとマクロのクロス・オーバー
3 語りと理論:エスノグラフィーのディレンマ
4 全体への照射:パーソナル・ヒストリーが語る二重の世界
5 多重の声の物語
6 ミメーシスの非連続と連続する全体
7 差異の一元化:民族の概念
8 結語:中範囲の2つのレベル
5 ジャスティスの社会学
1 「ジャスティスの社会学」
2 「正義」の社会学的意味
3 グローバリゼーションと新・新正義問題
4 「正義問題」の解決へ向けて
6 社会学における方法
はじめに
1 方法と方法論
2 社会学における方法をめぐる論争
3 方法のなかのミニ・パラダイム
おわりに
7 社会学調査の歴史
1 戦後の特徴――標本調査
2 1960年代の特徴――反復調査と仮説的枠組み
3 1970年代にかけて――国際比較調査
4 1980年頃から――分析技法の導入と仮説の検証
5 社会学調査の今後
人名索引
事項索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志