『いのちを見つめて――終末期医療の現場から』
読売新聞大阪本社生活情報部 編 19981125 ブロンズ新社,230p.
■読売新聞大阪本社生活情報部 編 19981125 『いのちを見つめて――終末期医療の現場から』,ブロンズ新社,230p. ISBN-10: 489309159X ISBN-13: 978-4893091598 1600 [amazon] ※ d01.et.
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内容(「BOOK」データベースより)
読売新聞大阪本社生活情報部では、1996年春、京都府の国保京北病院で起きた安楽死騒動をきっかけに、「現代の生と死」を見つめていくことにした。関心があっても、死の現場を知らない人が多いのではないか、という疑問が取材の始まりだった。末期患者をみとった家族、医師、看護婦、ケースワーカーたちを克明に取材した二年一か月(1996年7月~1998年8月)百二十二回のリポート。第五回坂田記念ジャーナリズム賞、第十七回ファルマシア・アップジョン医学記事賞を受賞できた。今回の単行本にあたっては、関連テーマを扱った特集などについても加筆して収めた。
内容(「MARC」データベースより)
人は最期までよりよく生きることができるか。末期癌、骨髄移植、ホスピス、脳死、お年寄りの生と死…。末期患者を看取った家族や医師、看護婦、ケースワーカーたちを克明に取材し、終末期医療のありかたを考える。
■目次
病と向きあう人びと
揺れ動く家族の心
医療の現場から―模索する医師と看護婦
「残された時間」支えるホスピス
人生を選ぶためのインフォームドコンセント
お年寄りの「生と死」―特別養護老人ホームから
在宅介護で自立した最期の日々
死への準備教育
ザンビアから
■引用
死への準備教育
「尊厳死”容認派”八割超す
読売新聞の全国世論調査では、九二年から九五年まで毎年、「尊厳死」についての質問を設けている。<0202<
「回復の見込みがない末期患者に、ただ生命を延ばすためだけの医療を続けるよりも、寿命のまま人間らしい死に方を願うという、尊厳死の考え方を認めますか」との問いに、”容認派”は、九二年で八六%、九三年に八三%、九四年で八二%、九五年で八六%と、毎回八〇%を超える高率だった。
自分が「仮に末期医療を受けているとしたら」尊厳死を選ぶかについては、「選びたい」は九二年で七四%、九三年は七五%、九四年は七四%だった。
厚生省が九三年に実施した「末期医療に関する国民の意識調査」でも、病状が悪化して末期や植物状態に陥った場合、四人に三人が、延命治療の中止を望んでいた。」(読売新聞大阪本社生活情報部編[1998:202-203])
■言及