『出産と身体の近世』
沢山 美香子 19980520 勁草書房,296p. 3045
■沢山 美香子 19980520 『出産と身体の近世』,勁草書房,296p. ISBN:432665208X ISBN-13: 978-4326652082 3045 [amazon] b h01 r01
■内容(「BOOK」データベースより)
本書は、出産を窓口に、支配層、共同体、民衆という三者の権力関係や、女と男の関係のなかで、女性たちが妊娠し出産する自らの身体をどうとらえ、またこれと関わるものとして胎児や堕胎をどうとらえていたのかという身体観の問題を解明する。
■内容(「MARC」データベースより)
「産むこと」と「産まないこと」、女と男の関係からみえてくる身体の近世。現代を考え、近代を相対化するために、近世特有の女性の性役割、ライフスタイルの規定を探る。
■目次
序章 出産と身体の近世
第1章 農民家族の「産」の風景
第2章 農民家族の「産む」身体
第3章 農民家族の「子産み」と出産管理―仙台藩「赤子養育仕法」を手掛りに
第4章 町人家族の胎児観、「産む」身体観―津山城下町を中心に
第5章 「産む」身体をめぐる権力関係
第6章 間引き教諭書への女・夫婦の登場―「産む」身体と婚姻の管理へ
第7章 「産」をめぐる諸相―民衆・女性・医療
第8章 「産」の心性―近世岡山の場合
■表紙扉より引用
「産むこと」と「産まないこと」、女と男の関係からみえてくる出産と身体の近世。
『桃太郎一代記』には、男も関わる近世民衆の(産)の様子が描かれ、美作の医師、仁木家の『間引き教論書』には、間引きをおこなう女と男の姿が描かれている。
*作成:櫻井浩子