『中東諸国の社会問題』
酒井 啓子 編 19980325 アジア経済研究所,191p.
■酒井 啓子 編 19980325 『中東諸国の社会問題』(研究双書),アジア経済研究所,191p.ISBN-10: 4258044865 ISBN-13: 978-4258044863 \2,520 [amazon]/[kinokuniya]
■内容
現在の中東諸国における社会不安の根源的要因、政治意識変化の底流となる社会システムの変容過程、国家と社会の関係などに焦点をあてた七編の論文を収録する。
■目次
まえがき
第I部 少年、青年
第1章 エジプトの児童労働 アフマド・アブラッター(林栄一 訳,酒井啓子 監訳)
はじめに
第1節 児童労働の実態
第2節 エジプトにおける児童労働研究
第3節 エジプトにおける児童労働対策
結語
第2章 モロッコの若者たち:社会的アクターとして ムニア・ベンナニ・シュライビ(岩崎えり奈 訳)
はじめに
第1節 ミュータント(異質者)としての若者
第2節 社会統合の生涯と安全弁
第3節 マフザンとシバの間に立たされる若者
おわりに
第3章 イラクにおける青年問題 酒井啓子
はじめに
第1節 現代史における青年層の政治活動への参加
第2節 バアス党政権の青年層取り込み政策
第3節 1980年代以降の青年層の社会意識
第4節 政府による青年支配の変容?結語にかえて
第II部 国家と社会
第4章 イラク――指導者とその肖像 ズイヘル・アル=ジャザーエリ(酒井啓子 訳)
はじめに
第1節 シンボルを作る
第2節 指導者像のさまざまな側面
第3節 量による支配
第5章 二つの総選挙:イスラエルとパレスチナ 池田明史
はじめに
第1節 パレスチナ評議会選挙
第2節 評議会とパレスチナ独立国家
第3節 イスラエル総選挙
結語――国家観をめぐる「通常」と「特殊」との相克
第6章 イエメン社会における部族ファクター――不安定要因か、アイデンティティの基盤か 松本弘
はじめに――問題の所在
第1節 国家と部族ファクター
第2節 国民と部族ファクター
結語
第7章 トルコにおける市民社会と政治 間寧
はじめに
第1節 なぜ今,市民社会か
第2節 市民社会の実態
第3節 市民社会による政治参加の萌芽
おわりに
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:影浦 順子