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『他者といる技法――コミュニケーションの社会学』

奥村 隆 19980330 日本評論社,264+ivp.

last update:20110121

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奥村 隆 19980330 『他者といる技法――コミュニケーションの社会学』 日本評論社,264+ivp. ISBN-10: 4535560684 ISBN-13: 978-4535560680 \2310 [amazon][kinokuniya] ※ s

■内容

・「BOOK」データベースより
思いやりを持ちながらかげぐちを言い,優しい自分であろうとして人を傷つけ傷つき,わかりあおうとするから一緒にいられなくなる.――私たちが気づかずに行っている「他者といる技法」を繊細に問う「コミュニケーションの社会学」.

■目次

序章 問いを始める地点への問い――ふたつの「社会学」 1
  1 他者といることへの問い 2
  2 ふたつの「社会学」 8
  3 透明に描くこと 17
  4 この本の構成 26

第1章 思いやりとかげぐちの体系としての社会――存在証明の形式社会学 31
  1 はじめに 32
  2 「原型」としての社会 33
  3 「思いやり」という制度 41
  4 「かげぐち」の領域 48
  5 おわりに 57

第2章 「私」を破壊する「私」――R・D・レインをめぐる補論 61
  1 はじめに 62
  2 「戦術」――「私」を破壊する「私」 64
  3 「状況」――第三のコミュニケーション 69
  4 もうひとつの「状況」と「戦術」 77

第3章 外国人は「どのような人」なのか――異質性に対処する技法 89
  1 メディアがつくるイメージ 90
  2 「女性労働者」報道――「カワイソウ」イメージ 95
  3 「留学生・就学生」報道――イメージの変容 102
  4 異質性に対処する技法 107

第4章 リスペクタビリティの病――中間階級・きちんとすること・他者 127
  1 はじめに 128
  2 ふるまい,まなざし,中間階級 130
  3 感情を管理すること 139
  4 もうひとつの他者,もうひとつの病 151

第5章 非難の語彙,あるいは市民社会の境界――自己啓発セミナーにかんする雑誌記事の分析 165
  1 「語彙」という問題 166
  2 いくつかの非難の語彙 173
  3 「過小な効果」と「過剰な効果」 180
  4 「私」の編成とコントロール不可能性――技法の問題 188
  5 「市民社会」の空間編成と境界――場所の問題 196
  6 「過小な効果」論が示すもの――多様性の問題 206

第6章 理解の過少・理解の過剰――他者といる技法のために 217
  1 はじめに 218
  2 「理解」の構図 219
  3 理解の「過小」 226
  4 理解の「過剰」 234
  5 他者といる技法のために 244

あとがき 259

■引用


■書評・紹介

◇櫻井龍彦,19981115,「奥村隆著『他者といる技法』――共存の可能性/社会学の可能性」『現代社会理論研究』8: 210-3. ISSN: 09197710
◇草柳千早,19981230,「奥村隆著『他者といる技法――コミュニケーションの社会学』」『社会学評論』49(3): 468-70. ISSN: 00215414; 18842755[online]
[外部リンク]Journal@rchiveで全文閲覧可.PDFファイル)

■言及

◇藤谷忠昭,19990630,「W. ジェームズの純粋経験の概念について――ステレオタイプと個別性」『社会学評論』50(1): 75-90. ISSN: 00215414; 18842755[online]
[外部リンク]Journal@rchiveで全文閲覧可.PDFファイル)
天田城介,200103**,「自己と暴力――身体,ジェンダー,セクシュアリティ,親密性/公共性」『応用社会学研究』43: 29-58. ISSN: 03876756
[外部リンク]個人HPで全文閲覧可.HTMLファイル)
奥村隆,20020331,「社会を剥ぎ取られた地点――『無媒介性の夢』をめぐるノート」『社会学評論』52(4): 486-503. ISSN: 00215414; 18842755[online]
[外部リンク]Journal@rchiveで全文閲覧可.PDFファイル)
立岩真也,20040114,『自由の平等――簡単で別な姿の世界』岩波書店. ISBN-10: 4000233874 ISBN-13: 978-4000233873 \3465 [amazon][kinokuniya] ※
◇田中愛,2004****,「体育授業で扱う『スポーツにおける我々関係』の独自性」『体育・スポーツ哲学研究』26(1): 25-34. ISSN: 09155104; 18844553[online]
[外部リンク]Journal@rchiveで全文閲覧可.PDFファイル)
◇田中愛,2005****,「体育における『他者への配慮』の育成――『かかわり』の明確化にむけて」『体育・スポーツ哲学研究』27(1): 35-44. ISSN: 09155104; 18844553[online]
[外部リンク]Journal@rchiveで全文閲覧可.PDFファイル)
◇竹内里欧,20051231,「『真の紳士』と『似非紳士』――『西洋』と『日本』の構築」『社会学評論』56(3): 745-59. ISSN: 00215414; 18842755[online]
[外部リンク]Journal@rchiveで全文閲覧可.PDFファイル)
◇山口毅,20060731,「『正常性の構築』としての排除」『年報社会学論集』19: 13-24. ISSN: 09194363; 18840086[online]
[外部リンク]Journal@rchiveで全文閲覧可.PDFファイル)
◇玉置佑介,20070731,「知的障害の身体をめぐる認識と社会関係」『年報社会学論集』20: 84-95. ISSN: 09194363; 18840086[online]
[外部リンク]Journal@rchiveで全文閲覧可.PDFファイル)
◇田中愛,2007****,「『対人関係の形成』に対する体育独自の意義――A. シュッツの『我々関係』における『時間的直接性』及び『空間的直接性』に着目して」『体育学研究』52(4): 341-50. ISSN: 04846710; 18817718[online]
[外部リンク]J-Stageで全文閲覧可.PDFファイル)
◇田中愛,2008****,「体育において育て得る対人関係形成能力――手がかりとしての『配慮〈できる〉身体』」『体育・スポーツ哲学研究』30(1): 11-25. ISSN: 09155104; 18844553[online]
[外部リンク]Journal@rchiveで全文閲覧可.PDFファイル)


UP: 20100830 REV: 20110121
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