『増補 敗北の二十世紀』
市村 弘正 19980320 世織書房 =20071110 筑摩書房(筑摩学芸文庫),222p.
last update:20131015
■市村 弘正 19980320 『敗北の二十世紀』,世織書房
=20071110 『増補 敗北の二十世紀』,筑摩書房(筑摩学芸文庫),222p.
ISBN-10: 4480091033 ISBN-13: 978-4480091031 \1000+税
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■内容
記憶の想起を困難にし、経験の在りようを根底から変えるほどの破壊。区別という概念を無効にする絶対性の侵蝕。言葉のうちにいやおうなく刻まれた無数の傷痕…。
二十世紀が直面した光景とはそのようなものであった。この未曾有の苦難は、アーレント、シュミット、ツェランら、知識人たちの応答にいかなる形姿をもたらしたのであろうか。
本書は、“赤裸々なリアリティとの恐るべき衝突”によって作動した彼らの思考経験を跡づけると同時に、われわれに残された可能性を照らし出す、省察の結晶である。
文庫化にあたり、新たに三篇を増補。
■著者略歴
法政大学法学部教授。思想史専攻。
■目次
記憶の縁――序にかえて
I 概念の物語
II 非正規性の空間
III 「残された」言葉
IV 敗北の記憶
付論
時代認識に関する一考察―― 一九二〇年代の「発見」をめぐって
「文献学的な知」に向けて
丸山眞男における「恐怖」
ベケットの小さなポリティクス
あとがき
文庫版あとがき
引用文献
解説 熊野 純彦
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:北村 健太郎